僕も利用する牛丼チェーンの過酷だという雇用形態が問題になっている。
そういう話題にはいつも触れないのだけれど、
経営者の「今回は経営としても遺憾で・・」という言葉がひっかかった。
何かに対して憤っているということである。
従業員は経営側に憤り、経営側はこの状況に憤っている。
そのズレ。
僕も飲食店での実体験がある分、従業員の側に加勢したくなる。
けれど、見ている世界が違うからなぁ、とも思う。良し悪しではない話で。
従業員は、仕事が無事に終わるか、目の前のお客さんの動向、を見ている。
店長は、従業員のシフトを考え、一日の売上を考え、上からの指示を聞く。
経営者は、グループの拡大を考え、他者との競争を打ち勝つことを考える。
同じ「会社」にいても、見ているものが違う。
それ以上は、誰が悪い、社会が悪いetc…という話になるので、
この話はこれくらいにする。
人に会うと、
「この人が見ている世界はどんなだろうか」と思う。
それは性格というよりは、立場だったり、環境だったり。
これぞ経営者だ、という人にもたまに会う。すごいと思う。
でもやはり、いくら立派な人でも、
「弱さ」がわかる人、見せられる人でないと、
親しくはなれない気がする。