本日も朝から晴。
鰯雲のまったき秋空である。
先日から意識して探したせいか、金木犀の木が目に入るようになる。まだ香りはする。が、慣れてしまったのか、もうピークを過ぎたのか、以前より香りが弱くなった気がした。
さて、お昼はいつもの恵比寿屋で久しぶりにラーメンをいただく。ラーメン屋のラーメンより好み。
ランチの帰り、か細い猫の声に気づく。
立ち止まって声のするほうを確認すると、道の反対側の公園の物かげに全身真っ黒な子猫がいた。とても小さな黒猫で、生まれてまもない感じだ。
わたしからの距離は20メートルほどあるか。駆け寄って拾い上げたくなるようなかわいい声なのだが、その場からしばらく様子を見る。
子猫と私の間をおばさんが横切る。おばさんには、子猫の声が聞こえないようだ。まったく子猫のほうを見ずに、すぐ子猫の脇を歩いていった。聞こえないだけでなく、姿も見えないのかもしれない。
わたしから見えたのは黒い子猫一匹だけだったが、あと数匹かげに隠れているかもしれない。
子猫の声は意外と遠くまで届く。職場に向うわたしのあとをいつまでも子猫の声が追いかけてきた。