5966声 町に森

2024年10月07日

相田永美さんの個展「- わたしのあるところ -」が高崎市問屋町「VIENTO ARTS GALLERY」で11/4(月)まで開催されている。相田永美さんは、他県から中之条町六合の山奥にご夫婦で移住したアーティストで、不思議な生き物や植物を平面画や立体で創り上げる。移住してすぐに吾妻のギャラリーで展示、今年行われた「Art Fair Nakanojo」でも人気を博し、活躍の場をぐんぐん広げている。

永美さんはご夫婦で僕が関わる「伊参スタジオ映画祭」のスタッフにもなってくれており、今日は同じくスタッフの樹下と共にギャラリーを訪れた。その小さな体のどこにこれだけのエネルギーがあるのか、という世界観で、町から山奥に移住したことを機に、空想的であることは変わらないが自然や生き物のリアリティが増したように思う。

その後、樹下の車で高崎市内に落としてもらい、九蔵町にある薪火料理居酒屋「kobu」へ。アーツ前橋からの縁で撮影を続けている、アーティスト中島佑太と現在は佐渡で暮らす今井智さんと共に前橋の朝鮮学校ワークショップの新年度の景気づけ会(的なもの)。前橋在住、厚いべニア板にボールペンでドローイングをし、そのままべニア板を破ってしまう(あんた何言ってんの?と思われるでしょうが本当です)村田峰紀くんも合流し楽しい会となった(kobuには村田くんの作品が多く飾られている。アートを活かす店、とても良い)。ジビエ、きのこ、山の恵を薪で焼く。群馬の都会にあっても、山を求める人々。

森には森があるが、町にも森がある。良い一日だったが、最近深呼吸をしていないな、とふと。