今日は電車で高崎へ。OPAの最上階のカフェで書き事をして、あとは仕事をしないと決めた。思う事もありシンキチ醸造所へ行こうと思っていたのだが開店前だったので駅前の串カツ屋へ。「とりあえず5串」みたいのを頼んで店員さんが説明もしてくれたが良く聞いていなかった。玉ねぎやエビはわかるが、肉っぽい2つは何だかわからない。そんなことは気にせず飲み食いする店なのだろう。
前から行きたかった市役所そばの「本屋ブーケ」は小さいながらとても良い本屋だった。自然、旅、楽しさや悲しさ、そのガチな本を揃えるというよりは、それに対する憧れや入り口を示すような本が多い印象だった。全体の雰囲気としては、優しさに包まれている。
シンキチ醸造所に以前行った時は、運転係で飲まずに帰った(なんていい人)。土曜日の夕方、2人で、僕のように1人で、ゆっくりビールを楽しんでいる人が多かった。そしてやはり「たまレバ」が美味い(玉ねぎた乗った鳥レバー)。席が埋まるようなら2杯飲んでさっと去ろうと思っていたが、ゆっくりできたので本屋で買ったばかりのエッセイ「さびしさについて」(植村一子・滝口悠生著)を結構読み進めることができた。その一節。
「あるとき母親に対して、この人に自分の本心を話すのはやめよう、と強く決めた瞬間がありました。自分の一番近くにいる、一番わかってもらいたい人に対して求めることを諦める。まだ幼かった私には絶望でもありました。」
こんな文章を読みながらも酒が呑めるようになった。大人になったのかもしれない。