4645声 質を求めて

2021年01月04日

昨日で三が日の営業が終わった。年末から続いた仕事も一段落。今日はゆっくりすることにして、正月気分で過ごすことにする。飲食店は日銭暮らしだから、ましてや個人店はなおさらで、その日の売上に戦々恐々とし一喜一憂する。売上の振れ幅が大きければ大きいほど、精神の揺れ幅も大きくなる。不安定な精神は集中力を削いで、料理や接客の端々に出てしまう。そんなとき、いともかんたんに、自分を保つのが難しくなる。料理の質、接客の質、と売上の両方が担保されて初めて一段落できるのが、個人飲食店なのである。質と売上どっちが先かと言えば、当然質である。質にお客さん(売上)が着いてくるのだから。一段落したらまた、すぐにその質を求めていかなければならない。いつまでこの質を求めていけるのだろうか。質を求めることに取り組めるのは永久ではないことだけは確かである。