【ものづくり自慢】 第3回 山本素竹

更新日:2008年09月21日


赤がよく似合う照れ屋

生まれた時からこの山を眺めてきたんだよなぁ

書き続けている「手」の文字。墨で表した魂のかたち。

筆はただの道具ではない

自宅でやっている保育所

書家、篆刻家。日本伝統俳句協会幹事並びに群馬部会長。こんな風にこの方を紹介してみても、なんだか据わりが悪い。つまり書と俳句をする人。ただのスケ ベな酔っ払い…と評する人もいる。風吹きすさぶ荒野にすっくと立つ野武士…と評する人もいる。つまりはそんな人。男が惚れる男。もちろんご婦人方にも人気 がある。
豪放磊落そうだがその手が真実を語る。何とも上品で優しく、しかも色気ある手。礼節わきまえたシャイで美しい手。芸術家の繊細さと農の人の逞しさ強さ。この手がいろんなことをする。字を書く、俳句を作る、野菜も作る、酒を酌む。
この方の句をふたつ。
ほうたるの声は光でありにけり
ぽっかりととんぼのいない空がある
純粋に素直に自然を愛する視線が心を打つ。「坐華酔月 安貧楽道」そんな生き方に限りなく近い処に泰然と在る方。
よせやい…と言われるのを覚悟で書くと、大変な愛妻家でもあり健全な家庭人。お互いを尊敬・信頼し合う良きご夫妻。まぁとにかく、色々書くよりも、一緒に呑んでみればすぐにわかる。
なぁんだ、ただのスケベな酔っ払い…
だったりして…。

※筆文字看板・ラベルやロゴなどのデザイン その他、筆文字意匠についてのアドバイスは、主宰の「文字耕房」まで

(文: 南雲 紅実子)

名前 山本素竹 TEL 0279-53-4492
通称 そちくさん URL
住所 渋川市中郷 作品の購入方法 要相談
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