日刊鶴のひとこえ

この負け犬の遠吠…ではなく、鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。現在の担当者は堀澤、岡安、すーさんと、わたくし抜井です。この4人が月替わりで担当しています。平成29年前半は、1月(堀)2月(抜)3月(岡)4月(す)5月(堀)6月(抜)7月(岡)8月(す)9月(掘)の順です。

3928声 ビエンナーレ⑨

2017年08月09日

そう遠くない日に中之条から芸術家がニョキニョキ出てくるようになれば面白い。

3927声 ビエンナーレ⑧

2017年08月08日

ビエンナーレは一過性の芸術イベントではなく、滞在制作や海外交流など、地域とアート、地域と世界という垣根を越えてつづく異文化交流事業に本質がある。絶え間ないそのケミストリーが地域に与える影響はプライスレスである。

3926声 ビエンナーレ⑦

2017年08月07日

今回の160組を超えるアーティストが参加しているが、海外アーティストが1/3を越えている。数年前よりビエンナーレ作家を海外の展覧会やレジデンスに派遣し、海外との交流を進めてきた所以であるとのこと。

3925声 ビエンナーレ⑥

2017年08月06日

人寄せのための観光的イベントとなった芸術祭は多いが、中之条はアーティスト主導で純粋にアートを楽しむことができる。さらに毎回何かしらチャレンジしているので飽きない。

3924声 ビエンナーレ⑤

2017年08月05日

長い人は何週間も滞在する。話を聞いたらほぼ手弁当らしい。山村とは言え真夏の暑い中、自分の展示場所である古民家の掃除から始め、ただひたすら創作に向かう姿に、頭が下がった。

3923声 ビエンナーレ④

2017年08月04日

中之条の自然や人との関わりや様々な外部環境からインスピレーションを受け、展示場所との親和性を感じながら、中之条にある材料などを使って作品を作り上げる。

3922声 ビエンナーレ③

2017年08月03日

廃校や古民家、森など中之条の山村にちらばった会場の中から、自分で展示場所を下見し、展示場所を決める。驚いたのは、どんな作品を作るのかということを、この場所に着いてから着想していること。聞けば作家が応募するとき何を作るかを聞かれないとのこと。

3921声 ビエンナーレ②

2017年08月02日

いつもは完成された作品を鑑賞するが、初めて作品の制作過程を見させて貰った。中之条ビエンナーレの特徴は、作家が滞在して作品を制作すること。できあがった作品を持ってきて展示というのは認められていない。

3920声 ビエンナーレ①

2017年08月01日

先日、前走の岡安氏が企画したジョウモウ大学の授業があった。来月に開幕する中之条ビエンナーレの舞台裏を、総合ディレクターの山重さんが案内するというツアー。

3919声 きゅうり

2017年07月31日

今日は久しぶりに晴れた。夏の晴れだった。7月は梅雨明け過ぎてから雨の日が多かった。

 

ここんとこずっと体調が優れず、急に年齢のしわ寄せが来たのかと思っていたけど、もしかすると年明け以降に「夜、炭水化物を食べない」ことを続けていたせいかも、と思ったりもする。血糖値の上下が大きくなり、だるくなったり眠くなったりすることがあるのだそうだ。それが原因ではないかもしれないけれど、8月からは極端な食事は辞めようと思った。

 

「1日3食、残りの人生であと○○回しかご飯食べられないんだから、1食1食を大切にしようよ」という話を聞いたことがある。そこまでは思えないけれど、食べものはほんと大事だなと年々思うようになった。今日は、無農薬・無肥料野菜が並ぶ高崎の「BIOSK」で買った四葉きゅうりを塩でもみ、冷蔵庫で2日ほどほおっておいたものを囓った。瑞々しい夏の味がした。

 

僕は順調に中年期を進んでいる。健康や食事を気にするようになるとは思いも寄らなかった。でも自分が気にするようになるとやっと、他人の健康や食事にも目がいくようになるのかもしれない。こども達には美味しいきゅうりを囓らせたいね。

 

それでは、すーさんにバトンタッチです。元気ですか?

 

 

3918声 休日

2017年07月30日

スーパードライを1本開けて吾妻線。

 

高崎駅では、JR東日本発足30周年記念とのことで、岩崎有季くんのライブをやっていた。彼は高崎出身のミュージシャンとして活動するほか、中之条町六合の山奥、野反湖において「kuniROCK」というロックフェスのディレクターもしている。田舎のフェスと侮るなかれ、過去にも高田渡さんのご子息の高田漣さんや在日ファンクのメンバーなど東京あたりからコアな音楽好きにはたまらないアーティストを招き、その一方で秀吉くんなど群馬を拠点にしているロッカーも招き、食べものでは六合の蕎麦の名店「野のや」が友情出店したりして、とにかく熱いフェスなのだ。今年も8/19-20に開催される。僕も撮影で参加します。

kuniROCK2017

 

その後は、高崎電気館まで歩き、「こども映画教室」の上映に立ち会う。これは小学生を中心としたこどもたち参加の3日間の映画ワークショップで、その3日で物語を考えカメラや録音の機材を学び、編集し、ポスターを作り上映までしてしまう大忙しな取り組み。今年は『たまの映画』などを手がけた今泉力哉監督指導のもと、こどもたちは「そもそも映画ってどんな役回りの人がいれば作れるのか」を考えるところからやるんだって。すごいね。そうしてできた4本はまさに大人の固定概念を覆す自由さ。友達を探していたのに急に町の人へのインタビューになったり、ボールを探していたのに唐突に終わったり。なによりも、舞台挨拶に上がったこどもたちを客席から観るお父さんお母さんたちの姿が良かったな。とても良いことだと思います。

こども映画教室

 

吾妻線を帰る。僕は自分のためには何もしたくないナマケモノ類に属しているはずなんだけど、なんだかこんな休日になることが多い。はたから見たら充実しているように見えるかもしれないけど、本人的には何かから目を逸らしているだけな気もする。

 

3917声 辛けりゃいい

2017年07月29日

今日の四万温泉では、「第一回四万ビールフェア」が開催された。四万温泉エールを作る「わしの屋」さんによる新作「セッションIPA」、「山椒エール」も飲めたとのこと。地元中之条でもこうやってビールに関するチャレンジが始まったことを嬉しく思う。

 

けど、今日は一日パソコンに向き合ってカチカチ作業をしていた。思えば先月末、「今までにため込んでいるものは2017年前半で全て終わらすぞ」と粋がったのは数日。7月も終わろうという今、終えられていないことが机の上に重ねて積まれている。でも数年前と違うのは、怒られる仕事を除いて?その日じゃなくてもいいなら、その日に大事な事や会いたい人があったらそれを優先するということ。・・そんな青くさいことを言っているから、仕事でも生活でも中途半端なのかもしれないけれど。

 

気晴らしに、午後3時ころに会社近所の「焼き肉あおぞら」へ寄った。カルビラーメンを注文し「辛さ5倍で」とリクエストをする。悶々とした時は、こういう食べものに限る。辛けりゃいいんだ。

 

 

3916声 美しい人

2017年07月28日

昨年に続き、アーツ前橋が行う「表現の森」(アーティストが前橋市の施設等を訪問し協働で表現を行う)の一部映像記録を担当させてもらっている。昨年は老人たちのデイケアセンターだったが、今年は特別養護、様々な事情で家にいられない老人たちが寝泊まりしている場所へ打楽器奏者の石坂亥士さん等と伺い、音を使ったワークショップを行っている。

 

目の前に差し出された小太鼓や鈴などに手を伸ばし演奏できるご老人は半数といったところか。車椅子の背もたれに寄りかかり、大太鼓の震動にも反応しない・・しなそうに見えるご老人もいる。そんな皆さんにビデオカメラを通して肉薄していくことが、スリリングでたまらない。

 

手を胸元でクロスさせ硬直させ、身動きがほとんどないおばあさんがいる。亥士さんが楽器と共に近づくと、その手がわずかに動く。その映像を見たケアの職員が「○○さんが反応しているなんて」と驚いたという話を聞いた。今日は亥士さん、いつも以上にこのおばあさんとのセッション(そう呼んでもいいと思う)に熱が入っていた。亥士さんが太鼓を叩く。おばあさんは楽器は持たないが、指を一本立てて、のど元を下から上になぞる。どこまで音に共感しているかは本人にしかわからないが、確かに二人の間には密な時間が流れていた。

 

アーツ前橋によるこの取組には、答えがない。他の特養ホームでも応用が利くような楽しいワークショップのモデルケースを作っているわけでもない。けれど、その密な時間の中には、大切なものが含まれている気がする。

 

亥士さんの太鼓が自然と弱まり、セッションは終わった。ふと、亥士さんがおばあさんの手を優しく握った。ほぼ無意識に、だったと思う。そこまでを見て、僕はそのおばあさんのことを美しいと思った。

 

表現の森

3915声 映像ができること

2017年07月27日

今月上旬に「ドローンを飛ばしました」と投稿したけど、その映像を使った番組が放送され、番組公式youtubeにもアップされたそう。テレビ東京の「厳選いい宿」という番組でした。

 

この番組は、「番組内で紹介した旅がそのまま体験できる」をモットーにしていて、番組の終わりにはツアー内容も提示される。それは実験的ではあるけれどとても良い試みだと思う。これを見て即申込みをするフットワークの軽い人は少ないかもしれないけれど、今回の内容でいえば「野反湖とチャツボミゴケ公園の雄大さ」は記憶に残ることだろうから。テレビだからね、その影響力はあるよきっと。

 

昨今、スマホやストリーミングサービスの猛威で、テレビ番組制作そのものに困難が増えてきて、あれこれ試行錯誤を迫られていることは想像ができる。そしてこの撮影に全面的に協力した中之条町観光協会についても、いかに観光資源をPRするか、あれこれ手を尽くしていることも知っているし(僕も実際仕事として観光映像を担当させてもらっているわけだし)、けれど簡単にはいかないことも多い。今回の番組制作はその両者の良いマッチングでもあったのだろう。

 

今回、夜明け後の野反湖の湖面が鏡のようで、何度も見ているはずなのに、新鮮な感動を覚えた。

あなたも、旅をしませんか?

3914声 蝉の雨

2017年07月26日

ずーっと昔の話。
山の中にいた。
人といることに慣れない僕は
行き詰まり悶々としていた。
ふと、誰にも何も言わず
山の中に入って行った。
真夏の暑い日だった。
草のにおいが強烈だった。
坂道を登った先に
こじんまりとした畑があった。
誰もいなかった。
しばらくそこに立っていた。
あーっ
声を出しても何も起きない。
次第に声は大きくなり、
山の中で叫んでいた。
ちょっとは、泣きもした。
しばらくそうして、疲れて辞めた。
辞めたと同時にぶわーっと、
蝉の声が僕の周りを囲んだ。
雨のような、蝉の声。
蝉の声。

蝉の声。
振り返り、
山を降りて、
家に戻り、
何事もなかったかのように
麦茶を飲んだ。

3913声 不調

2017年07月25日

堀澤さんや抜井さんの投稿における「体調が悪い」という書き込みは、統計をとったわけではないけど年々増していると思う。すーさんはあまりそういうことを書かないけど、多分実感はしているはずだ。

 

三年前くらいは堀澤さんの書き込みを読んで、その日ごとに体調の良し悪しがクルクル変わるなんて、そんなことあるのかと思っていたけど・・僕もついにそれがわかってきた気がする。ここのところ何がというわけではないのに調子が出ない。

 
理由はいくつか挙げられるけど、それよりもこれは僕という容れ物が今までのように無自覚では保てない、という始まりだと思ったりする。対策もいくつか挙げられるけど、万全ではないという状況を受け入れるしかない気もする。

 
そうであれば堀澤さんに習うならせめて、「機嫌良くいる」ことを心掛ければ良いのだろうか。

 
めっかった群馬を追っていると、先をいく諸先輩方の体調の変化で自分のこれからを予測できる。正月みんなで行く「お気楽俳句ing」の行き先が巣鴨になったら、もう元には戻れまい。

 
あ、抜井さん俺よりずっと若かった。
ああいう人なので、時たま、忘れる。

3912声 坂道を下る

2017年07月24日

一つは、日本はもはや工業立国ではないということ。もう一つは、もはや、この国は、成長はせず、長い後退戦を戦っていかなければならないのだということ。そして最後の一つは、日本という国は、もはやアジア唯一の先進国ではないということ。

 

・・という、読む人によってはショッキングな語りから始まる平田オリザ著「下り坂をそろそろと下る」。中之条町に昨年オープンした落ち着きのある手芸カフェの「うたた寝」で、この本の読書会を開いた。

 

読書会。自分の人生でほぼない言葉だ。日本映画学校在学時に、当時の橋本先生が「映画を志すものは映画だけ観てちゃだめだ、本を読めぃ!」とのことで、クラス全員にカフカ著「変身」を読むことを課せ、公園で円になって感想の言い合いをした以来である。

 

冒頭の一文だけだとすごい落ち込む本かなと思いきや、劇作家である平田オリザさんが書くこの本は、過疎化少子化が進む地方において深刻なのは「文化に触れられるかどうかの格差」であり、詰め込み教育ではなく柔軟な発想ができる教育の必要と、若者がUターンIターンしてきたくなるような町づくりの必要性を説いている。

 

もとは、「うたた寝」オーナーのそねさんの旦那さんの原澤さんが平田さんの講演を聴き、僕がFBで「平田さんの本、いいっすよね」と発したことで行われた読書会であった。参加者は少なかったけど、その誰もが「一度中之条町などの地元を出て、県外で暮らしてから、また戻ってきた」メンバーだったことが印象的だった。外を見て内を見て、今何をしているの、さてこれからどうするか、そんな話をゆるりとした。

 

読書会は終わり、見た目だけはそれらしく付箋をべたべた貼った「下り坂をそろそろと下る」を見て、橋本さんの教えに反して僕は本を読まなかったなぁと思った。

 

だから僕はずっと、坂を上れないのだろうか。大事だよ、読書。

3911声 ビエンナーレができるまで

2017年07月23日

中之条町と聞くと、最近であれば「チャツボミゴケ公園」や「芳ヶ平」といった自然観光や、僕が長年スタッフをしている「伊参スタジオ映画祭」などもあるが、一番知られているのは「中之条ビエンナーレ」ではないかと思う。

 

2年に1度のアートイベント。今年は9/9からの開催で、150人を越えるアーティストが参加し、使われていない木造校舎や酒蔵、町のあちこちに作品を作る。今年は例年以上に海外作家が多く、13を越える国からの参加ということで、各会場ではすでに英語やタイ語が飛び交っているらしい。

 

僕はスタッフではないのだけれど、2011年よりジョウモウ大学の企画として「ビエンナーレができるまで」という、会期中は見ることができない作家たちが作品を作っている現場を巡るツアーのコーディネーターを努めてきた。そして今年も、8/12(土)にそれを開催できる運びとなった。参加はなんと無料です。

 

中之条ビエンナーレとわりと近くで関わってきて思うのは、作品そのものが主役ではあるものの、それを作るアーティストこそ尊いなーということ。世の中が不安定な今、あえて「アートを作る」ということを選択した彼らには、「表面的ではない本当のこと」を見つめるまなざしがある。その幾人かと知り合い会うようになったことは、僕にとってとても大切な意味を持つ。

 

ジョウモウ大学×中之条ビエンナーレのツアー、絶対おすすめです。当然僕もいますので、気軽にご参加ください!

中之条ビエンナーレができるまで(4)アート誕生の瞬間を旅しよう


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