日刊鶴のひとこえ

この負け犬の遠吠…ではなく、鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。現在の担当者は堀澤、岡安、すーさんと、わたくし抜井です。この4人が月替わりで担当しています。平成29年後半は、10月(抜)11月(岡)12月(す)1月(堀)2月(抜)3月(岡)4月(す)の順です。

3644声 人生自慢

2017年11月03日

人前で、映画祭と自分について話す機会をもらった。人前で話すことは、それほど嫌いじゃないのだけれど、時間は40分。けっこう長い。けど、好きなことを話すわけだしと、何の準備もしなかった。

 

日本映画学校を卒業して、すぐに群馬に戻り、犬の散歩と工場バイトで鬱々と暮らしている時に、伊参スタジオ映画祭関連の映画撮影現場に出くわし、映画祭スタッフになって、そこにいたスタッフに誘われ仕事もゲットした。

 

という話は、小話程度に度々している。そのあたりは饒舌だと思うけれど、映画祭が始まるきっかけとなった『眠る男』『月とキャベツ』の話も一通りして、よく話したなーと思ったらまだ20分程度だった。まずい。

 

話に詰まった僕から出た言葉は、行き当たりばったりだけどうまくいっているという人生自慢だった。これは、うまく話さないとかっこ悪い。実際、話しながら、自慢話だこれかっこ悪いな、と思っていた。

 

映画を見るべき時は2度あると思っています。1度は思春期青年期、体験できないことを映画で学びました。もう一つは、仕事も家庭もある程度落ち着いて来た今時。人生を経て、昔見た映画をもう一度見た時に、若い時には気づかなかった大切なことに気づくことができます。初めて見た時はどうしようもない奴にしか見えなかったフェリーニの『道』のザンパノが、自分と重なるんです。

 

最後は苦し紛れにそんな話をした。話始めた時は一切あたまになかった話だけど、それは、いい話だったと思う。

3643声 酒蔵尾崎

2017年11月02日

明日より、「秋、酒蔵にて」が始まる。中之条町の旧廣盛酒造で毎年開催されている、漆・鉄・陶芸・ステンドグラス・革・・・個性豊かなクラフト作家の展示会だ。

 

あれは2011年だったか、めっかったぐんまの(ほ)、堀澤さんと初めて会ったのも酒蔵展だったと思う。料理担当で参加していた彼の「鶏肉のぬか漬け」を食べて、美味しさと意外さに目がチカチカした。

 

毎年何らかのテーマをつけ、様々な作家がそのテーマに向けての作品を発表することがこの酒蔵展の大きな魅力なのだけれど、今年は「句でも詩でも尾崎でも」という題がついている。

 

紀世彦ではないだろうから、尾崎はきっと豊だ。尾崎豊はずっと聞いていない。青臭さや、まっすぐさが、今の僕の耳には合わない。

 

酒蔵展に出る作家たちに共通していて、僕が好きなのは彼らがとても人間くさいところだ。近年はスマートな女性作家も加わり、カモフラージュ(?)しているけどね。

 

今年の酒蔵展では、何か聞こえてくるのだろうか?
12(日)までの開催です。ぜひ。

3642声 男前牧水

2017年11月01日

ばたばたしている間に11月になってしまった。春から実行委員長をつとめている「伊参スタジオ映画祭」の開催月。今年は25(土)26(日)の開催です。みなさん来てね。

 

吾妻渓谷の紅葉はきれいかと問われて、今年は「吾妻峡」というもう一つの呼び名のポスター・旗などを担当させてもらった。ので行けば旗めいている・・はず。見に行けていない。

 

暮坂峠の若山牧水像。それまであったブロンズ像が盗まれたことは知っている方もいると思う。先月末の牧水祭では、新たに石像の牧水像が披露された。作ったのは、中之条町の石工・斉木三男さん。SNSを通して見た新たな牧水像は、とても男前だった。見に行けていない。

 

今年は慢性的に忙しい。ありがたいことでもあり、ではその忙しさの中から何を選びとって、何を辞めるの。という年頃でもある。

3641声 晩秋の空

2017年10月31日

乾いた、晩秋らしい青空であった。
明日から十一月、私の担当もいったん、本日まで。
選挙があったり、連続で台風が通過したりと、
なんだか落ち着かない十月であった。
吾妻渓谷では紅葉がきれいであろうか。
それでは、岡安さん、よろしくお願いします。

3640声 行く秋

2017年10月30日

台風一過で晴天。
雲ひとつない青空であった。
都内でもと木枯らし一号が吹いたと、夕方のニュースで、報じていた。
そういえば、朝刊に、クリスマスケーキとおせちの予約チラシが、
たくさん折り込まれていた。
もうすぐ秋も行ってしまう。

3639声 モール

2017年10月29日

朝から台風の颱風の通過により、はげしい雨。
郊外のショッピングモールへ出かけた。
街でもハロウィン、ここでもハロウィンである。
ハロウィンの経済効果がバレンタインを超えたと、
向かう途中のカーラジオが言っていたが、身をもってそれを体感した。
冷めた珈琲を片手に、店内をぐるぐると見て回った。

3638声 くらしのなかのAmazon

2017年10月28日

朝から小雨のち、まとまった雨に。
俳句関連のやるべき予定を、ちまちまと片付けた。
夕方、Amazonで注文しておいた水と麦酒が箱で届いた。
雨の中でも宅配業者の兄さんが玄関まで運んでくれるので、
非常に便利である。
しかし、運んでもらっているのをぼんやり眺めている自分は、
一挙に老けた感覚がした。
届いた缶麦酒を無理やり氷で冷やして、晩酌。
この時も、Amazonプライムで映画など観ているのである。

3637声 生気

2017年10月27日

知人と池袋にて焼き鳥で一杯。
待ち合わせは東口の駅前。
ドン・キホーテ前の横断歩道で、
ドラキュラや魔女などとすれ違った。
そういえば、巷はハロウィンらしく、
仮装した若者が街に繰り出しているというわけである。
一軒目はチェーン店の居酒屋へ寄ったが、
メニューやシステムが大幅に変わっており、
終始、戸惑いつつタッチパネルで注文した。
すこし前まで均一居酒屋のはずが、普通の居酒屋になっていた。
注文を運ぶ店員の若者たちは、一様に生気のない顔である。
先ほどすれ違ったドラキュラや魔女たちは、生気あふれる顔つきだったが。
二件目は、駅からやや離れた場所に昔からある焼き鳥屋。
カウンターに座って、注文する。
焼き鳥屋のメニューは、改めて、分かりやすくてよい。

3636声 予選

2017年10月26日

秋晴れ。
知人より、K俳句賞の予選に残っていたとの連絡を頂いた。
粒ぞろいにできていないと感じていたので、さもありなん、
といったところである。

3635声 捨て時

2017年10月25日

またもや台風が発生しているようで、終日、雨でぐずぐず。
近頃は作句意欲減退で、まともな句が作れていない。
そんな折に限って、同人誌に未発表作大量掲載の予定がある。
しかし、いいチャンスかも知れない。
俳句のみならず何の作品もそうだが、後生大事に自作を守るのではなく、
捨て時も大切である。
新しい自分を探すためには、それまでを捨てる必要がある。
とは書くのはたやすいが、これがなかなか。

3634声 大狸

2017年10月24日

晩秋の乾いた青空であった。
台風一過のため、夜は綺麗な星空が広がっていた。
近所の林の裏の道で、大きな狸を見かけた。
のそのそと、影を引きずるようにして民家の脇へ消えて行った。

3633声 障子の隅

2017年10月23日

昨夜から今朝にかけて日本列島を通過した台風の影響で、
各地で被害が出たり、朝から公共交通機関は乱れたりと、慌しかった。
慌しくも、午後からの空は台風一過で清々しかった。
しかし昨夜は風が強く、隙間風で障子の隅が剥がれてしまった。
家が古いのか、私の貼り方がまずかったか。
その両方であろう。

3632声 一票

2017年10月22日

台風と選挙の投票が重なってしまい、
なんだか騒然とした日曜日になった。
我家の地区の投票所は近所の中学校であった。
夜の学校というのは、独特の雰囲気で、すこしわくわくもするが、
突如、教室の扉を開けて怖い先生が入って来そうな感じもして、
なんだか落ち着かない。
帰り際、大雨の中、小さな子の手をひいて赤子を背負い、合羽を着て、
自転車で投票所に来ている若いお母さんとすれ違った。
投票所まで来ることを億劫に思っていた自分が、恥ずかしくなった。

3631声 煙の向こう

2017年10月21日

台風接近中につき終日雨。
つまみがないので、近所の商店街へ傘を差して出かけた。
いつも行く、顔の似ている老夫婦の営む焼き鳥屋へ寄ると、
どういう訳か盛況であった。
路上へたなびく煙ごしにひとしきり注文し、
「じゃあ、買い物してきます」といって、向かいの商店へ足を向けた。
店内の隅で、もじもじしていた若いカップルの彼女が、
「その手があったじゃん」と若い彼氏につぶやいた。
瓶麦酒を提げて焼き鳥屋へ戻ると、もうカップルはいなかった。
その手があるが、その手を使わないのが若さなのだろうなと思いつつ、
肉屋でコロッケを買い足して帰った。

3630声 秋にはラガーを

2017年10月20日

連日の雨に加え気温も冷え込んで来て、晩秋の感が強くなってきた。
最近は瓶麦酒を常用しているのだが、それまでのキリン一番搾りから、
ラガーに変えている。
寒くなり、食べるものも暖かいものが多くなって来たからである。

3629声 会員システム

2017年10月19日

ひねもす雨であった。
今日気がついたのだが、知らずにAmazonプライム会員になっていたようである。
いつからそうなったのかは分からぬが、いつからかそうなっていたらしい。
本などよく購入しているので、購入するときにときおり、「送料無料」と表示されるのは、
この会員になっていたからだと、腑に落ちた。
こういうことが、最近しばしばあるので、私が注意力散漫なのか、
近頃のシステムが複雑なのか。
知らずにそうなっていたところで、特に驚きなどもなく、「それならばそれでよかろう」、
という心持になっている自分がいる。
近頃のシステムの巧みなところか、私が能天気なだけか。

3628声 声

2017年10月18日

昨日までの雨が上がって、爽やかに晴れた。
雲間からのぞく青空が清々しい。
その空に吸い込まれるようにして、街中のいたるところに、
拡声器から選挙演説の声があった。
週末の投票日を前に、ラストスパートといったところであろうか。
こちらに声が届く前に、秋風になっていくような気がした。

3627声 玄関灯

2017年10月17日

秋雨前線が横たわっている関係で、このところ雨続きである。
洗濯物は乾かぬし、気持ちは滅入るし、良いことはない。
おまけに、家の門についているポストの配置および形状が悪いのであるが、
雨が降るとポストの中の郵便物が濡れる。
封筒などはまだしも、手紙関係がとても水に弱い。
特に、万年筆で書かれたものなど、文字がにじんで、
判別できぬこともしばしばある。
そして、万年筆で書かれたものにこそ、重要なもの多いので、
始末に悪い。
さきほど、引き上げた郵便物にも、雨がしみ込んでいた。
湿った封筒を片手に雨を呪いつつ、門を閉めると、
門の脇の空に、大きな女郎蜘蛛を発見した。
じつにいきいきと黙々と、玄関灯に照らされた巣を繕っていた。