日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。現在の担当者は堀澤、岡安、すーさん、抜井です。この4人が月替わりで担当しています。令和元年は、5月(堀)6月(抜)7月(岡)8月(す)9月(堀)10月(抜)11月(岡)12月(す)1月(堀)2月(抜)3月(岡)の順です。

3936声 多様性

2018年08月24日

ローマ人はあんまりお金を持ってない。
経済がこの50年良くないという人もいる。
彼らは多様性を重んじる。中央集権化が苦手とも言える。
故にイタリア料理という確固たる様式はなく、
トスカナーのナポリのイタリア料理があるだけある。
故にEUとかグローバル化といった
画一的、シェア重視の波は
彼らを経済的な敗者の位置に押し込めている。

3935声 ローマの道

2018年08月23日

ローマの道はアスファルトではなく敷石である。
真っ黒な直径15センチ深さ30センチぐらいの
石を鱗状に埋めてある。
これが古式ゆかしいローマの雰囲気の一端を担っている。
しかしこれ、ローマ市民には評判が良くない。
見た目は良いが車で通るとめちゃくちゃ揺れる。
靴やタイヤの損耗も激しく、スーツケースも運びづらい。
そして、メンテナンスに時間とお金がかかる。
しかし色々な悪評があってもローマは敷石を止めない。
彼らは至って頑固なのである。

3934声 ローマ愛

2018年08月22日

ASローマの話しでもう一つ。
チームのショップでユニフォームを買いに行った際、
レジの若い女性がなぜか激怒していて
男性店員が必死になだめていた。
一緒にいた友達に理由を聞くと
ローマのユニフォームに、別チームの選手名を
入れようとした客が居たらしく
それに対し、熱烈なローマ愛に引火し
目の前の客そっちのけで猛烈に怒っていたらしい。
イタリアらしい風景。

3933声 引き分け

2018年08月21日

実際の試合はというと
開始早々にローマが先制点を入れ
このまま一方的な試合になるかと思いきや
なぜかローマの守備陣が崩壊し
前半だけで3失点。ローマファンが険悪な雰囲気になり
暴徒化する前に帰ろうと心配したが
後半になって盛り返し、なんとか終了目前で
同点に追いついて引き分けに。
無事に帰って来れました。

3932 声 引退

2018年08月20日

トッティは残念ながら昨年引退したが
その時、号泣する人が続出し街は葬式のようだったそう。
路線バスの系統番号は全てトッティの背番号10になり
行き先は Grazie totty になったそう。
泣きじゃくる髭面の親父が掲げたプラカードに
「この日が来る前に死にたかった」とあり
多くのローマ人の共感を読んだそう。

3931 声 英雄

2018年08月19日

お金のないローマは庶民が支える
我らがチーム。
故に18才からデビューし
どんなにお金を積まれても、移籍しなかった
トッティは英雄中の英雄。
彼の背番号10は永久欠番だし
未だにスタジアムはトッティのユニフォームだらけ。

3930声 ASローマ

2018年08月18日

セリアAの試合を見に行く。
地元のASローマ対アトランタの試合。
ローマにはASローマとラッツィオの2チームがある。
ラッツィオはどちらかというと金持ちが応援していて
ローマは下町のおじさん連や、労働者など
庶民のおらがチームらしい。
故にローマダービーはルサンチマンとなり
旅行者は近寄らない程、デンジャラスらしい。

3929声 話好き

2018年08月17日

ローマ人は話好き。
少しでもイタリア語が分かるとみると
一生懸命色々と話してくれる。
イタリア語なんて皆目分からないが
巻き舌で早口で小気味良い大阪弁みたいで
可愛く聞こえる。
気持が温かい人が多い。いい街だ。

3928声 到着

2018年08月16日

12時間を超えるフライトでローマに到着。
流石に全身が強張って疲れた。
ローマの玄関口であるテルミニ駅近くのホテルに。
大きな松が街路樹になっていて驚いた。
日本と違ってアフロヘアみたいに上の部部にだけ葉がある。
気温も24度、湿度もないので涼しいというか寒いぐらい。

3927声 タオルミナ②

2018年08月15日

リゾート地としてのイメージが強いせいか、忘れがちなのがタオルミナの歴史的背景。
実は、シチリア最古のギリシャ人植民都市ジャルディーニ・ナクソスが、
紀元前403年にシラクーサに滅ぼされた後、紀元前358年に生存者が集まり、
防御に適した山の中腹に築かれた町が、現在のタオルミーナの始まり。
したがって町は、紀元前4世紀からの歴史がある。
シチリアで2番目に大きいギリシャ劇場は、その当時の繁栄ぶりを表していると言われている。

3926声 タオルミナ

2018年08月14日

このグランブルーのロケ地が、シチリア島のタオルミナである。
イタリア人にとっては憧れの地、世界的にも風光明媚なリゾート地として知られている。
メッシーナとカターニアの中間の海岸線にあり、タウロ山の中腹の標高約200mに細長く広がっている。
標高が高いところのあるため、周囲の眺めが抜群で、
北にイタリア本土とメッシーナ海峡、東にイオニア海、南に雄大なエトナ山とカターニアまでの海岸線を眺めることができる。

3925声 グランブルー

2018年08月13日

映画グランブルーは、10代からダイビングに親しんできたリュックベッソン監督が、
長年の夢だったイルカに魅せられた潜水夫の物語を、
実在の天才ダイバー、ジャック・マイヨールの協力を得て映画化した作品。
この一番の見所は千変万化する「海」の色である。
冒頭からモノクロームで描かれるコントラストの効いた夏の海。
陽光にきらめく水面の鮮やかな青。浅い瀬の緑掛かった透明感の高い青。
海中から水面を映す明るい青。
深海へ向かう群青のグラデーション。イルカの跳ねる月夜の海

3924声 シチリア

2018年08月12日

ローマ人の物語執筆後、書き上げたのがローマ亡き後の地中海世界。
かつてローマ帝国が健在だったころは、我が海と言われ、
多くの交易船が行き交い、港湾都市が栄えたが
ローマ滅亡後は海賊が跋扈する海となる。地中海に浮かぶ最大の島
シチリアを中心に、中世の地中海世界を描いている。

3923声 リアリズム

2018年08月11日

ローマが普遍帝国を気づいた理由の一つに
マキャベリに続くローマ人の宗教観からくるリアリズムがある。
塩野七生曰く「キリスト教は、まず天国ありきで、この世は仮の世という認識です。
それじゃあ本気でこの世をよくしようとは思わないでしょう。
多神教のローマでは、死者の国はありますが、それは天国ではありません。
それゆえ、いま生きている世界をよりよくしようという強い意志が生まれたのだと。
ローマ人は人間という複雑な存在をしっかと見据えたうえで制度を作り出し、メンテナンスと見直しを怠らなかった」 と。

3922声 敗者をも同化する

2018年08月10日

ローマ人は敗者をも同化すると言われる異民族や他宗教に対する寛容政策。
帝国が拡大するにつてれ、元老院議員にはローマに抵抗したエルトリア人やガリア人からも登用し、
人種に関係なく兵役を務めあげたものにはローマ市民権を与えている。
これはギリシャ人が他民族を明確に峻別し、決して市民にしなかったことと絶妙な対峙をしている。

3921声 ローマ人の物語

2018年08月09日

その塩野七生の最大の大作と言って良いのがローマ人の物語。
人類の歴史上、初めて構築された世界帝国ローマ。その一千年の興亡を書いた物語。文庫本で43刊にもなる。
ローマ人の物語では、「なぜローマのみが民族、文化、宗教の違いを超えた普遍帝国を実現しえたのか」という問題意識を持って
、前753年のローマ建国から476年の西ローマ帝国滅亡までを、15年かけて描き切っている。

3920声 フォーカス 

2018年08月08日

塩野七生の面白さは、対象となる主人公なり、戦争なり、国なりに対して、
ググッとフォーカスして、愛情のある目線で語るところである。
かなり女性性を感じる部分がある。若い騎士なんてほぼ恋している感じである。
ただベースとなる文献はラテン語の原典を読み込んでおきながら、私は学者ではないと本文でも何度も言っているが、
竹でスパンと割ったように事実を解釈するあたりが非常に小気味良い。
かなり複雑なローマの政治体制やインフラ等の解説も平易な文章で尚且つ面白く書いてくれる。
それと地図や図解での説明が親切。欲しいところで、欲しい尺図の地図が挿入されてくる。
塩野七生の呼吸や歩幅に会わせて、その時代のイタリアを旅しているようである。

3919声 塩野七海

2018年08月07日

イタリア、ローマと言えば、塩野七生を外しては語れない。
ローマ在住の著者が日本にイタリアの歴史を紹介した功績は計り知れない。
私もコンステティノープル陥落、レパントの海戦、ロードス島戦記の三部作から始まり
(学生時代にはこの本の影響でロードス島に行った程)
海洋都市国家ベネツィアを描いた「海の都の物語」
チューザレボルジアあるいは優雅なる冷酷など、20年来の読者である。