5359声 宮城リョータ

2023年02月09日

1979年生まれの僕等にとって『SLAM DUNK』は爆発的に人気がある漫画だった。中之条中学校は当時1学年に120人くらいいて田舎にしては多かったのだが、一番人気はバスケ部だった。『SLAM DUNK』の影響はばりばりにあったと思う。僕も一応は読んでいたが、そもそも球技と聞くだけで体育館の隅っこに小さくまとまりたい運動嫌い。部活は必須だったのでいやいやながら柔道部に入っていた(『柔道部物語』とか『帯をギュっとね!』も負けない名作漫画なのでみんな読んでね)。バスケ部の連中はなんだか眩しかった。

そんなだったので、今年『THE FIRST SLAM DUNK』が公開されたと聞いた時も、ふーん程度だった。が、観る人観る人「凄かった」の連発。タイミングが合ったのでイオンシネマ高崎で観た。なるほど、漫画原作者(この映画では監督も務めている)井上氏がやりたかったのはこれだったのかと。バスケの試合のコートの中で観戦しているような臨場感、本試合や実写では作れないアングルや動きでとにかく魅せる映画だった。まだ上映もしているようだが、これは映画館向きな映画だ。

今まで、散髪にはそれほどこだわりがなくサロンド・ジュンで済ませていたのだが、事務所の近くに「タカトコ」という美容院があり、せっかくだからそこで切ってもらうようになった。派手な店内で一人髪を切るお兄さんは映画も好きなようで、NETFLIXの『First Love 初恋』が良かったと繰り返し言っていた。『THE FIRST SLAM DUNK』も良かった、と話していた(僕はまだ観る前だったので、へぇー程度の返し)。

切り終わり、『今回は宮城リョータみたいにしておきました』とタカトコのお兄さん。ふむ。確かに似ているかもな、性別とかな。