日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和6年度は4月(ぬ)5月(岡)6月(す)7月(堀)8月(坂)9月(ぬ)10月(岡)11月(す)12月(堀)1月(坂)2月(ぬ)3月(岡)の順です。

5962声 役割

2024年10月03日

下仁田町の彫刻家・三輪途道さんの撮影は続いている。ここに書いたかわからないが、昨年の中之条ビエンナーレ以前から撮影をはじめ、三輪さんが代表を務める(一社)メノキの副代表・福西敏宏さん発起のもと、三輪さんと彼女を取り巻く環境や事象に関してのドキュメンタリー映画を作ろうと動いている。

今日は、メノキがメガネのJINSと協働で進めている「みんなとつながる上毛かるた」の展示・ワークショップの様子を撮影しに群馬社会福祉総合センターを訪れた。

目の見えない三輪さんが下仁田の工房でねんどをこねて立体かるたを作っている時から見ている者として(みんなとつながる上毛かるた=上毛かるた44枚の絵札を、見ずに触ってわかるように立体物として再解釈し作成したかるた。群馬県の許可も許諾済み)、制作後にどのように遊べば良いのか健常者と視覚障碍者を交えワークショップを繰り返したり、その反応をもとに三輪さんが全札を作り直したり、今までの積み重ねを感じ見ると、より感慨深い一日となった。

三輪さんにカメラを向ける。「かるたはやりきった感がある。あとは普及のための活動をしていってもらいたい。私は、自分の作品の制作に戻るわ」と。三輪さんはこのかるたの具現化の最貢献者であるが、かるたで活動をしていこうという作家ではない。自身の役割が明確で、自分以外に役割を託せる仲間がいるその状況が、気持ち良いと思った。

僕自身、いろんなところに足を突っ込んだり、関係を切らずに続けたりして、自分の役割があやふやになることが未だに多い。それが持ち味と開き直ってもいるが、そろそろ本気で自分の役割に焦点を絞る必要があると思ってはいる。

5961声 楊さんの店

2024年10月02日

東京で仕事をすることは普段皆無なのだが、今年は太田市美術館・図書館からご依頼をいただき、絵画の修復過程の映像記録を行っている。場所は池袋。

撮影は淡々と進み、お昼休みの時間となったので学芸員さんと共に昼食を取ることに。前回行った最寄りのカフェは休みで、けれどここは東京池袋、昼食難民になることはない。スマホ検索もせずに池袋駅の方へてくてく歩いていくと、美味しそうな町中華屋を発見、ここにしましょうと入ってみた。

まず目に入ってきたのは「孤独のグルメ」のポスター。ああそうか、ここはあのドラマに出た店なのかと。それだけでもう味は保証されたようなものだ(今後劇場版も作られるけど、あのドラマが売上に与える影響ってすごそうだな)。散々迷った挙句、あえての汁あり担々麺と(汁なし担々麺が看板メニューぽい)水餃子を注文した。山椒の香りがピリリと効いて、本場っぽい味ながら日本人受けも考えられたとても美味しい担々麺だった。

思えば、僕も仕事という名目で各地に出向かせてもらっている。プライベートだったら行かない場所が多い。でもって、行った先ではなんとか美味しいものを食べようとする。つまりは僕もまたプチ井之頭五郎なのだ。めっかった群馬のコラムなどをわざわざ読みにきてくださっているあなたもきっと・・

5960声 ホワイトソース

2024年10月01日

伝説の家政婦、タサン志摩さんが自身でyoutubeを始めた。・・って伝説の家政婦って何やねん。発酵のスペシャリスト堀澤宏之以上に具体性がない(堀澤さんももうそう言われないと思うけど)。ほぼ知らぬタサンさんのことを妄想を加味して考察すると(別冊エッセみたいな本は2冊持っている)。料理経験と人当たりの良さでお助け家政婦的にメディアに取り上げられた彼女は、大手メディアを通した自分の見せ方に限界を感じ、旦那さんをカメラマンとして自ら動画を発信し始めた、という流れのように思う。現在、レシピ動画は6本しか動画は上がっていないが、そのうち3つを作ってみて(すごい頻度じゃない?)どれも美味しいかつ末永く作れそうというものなのであり難く思っている。・・はさておき。

知り合ってからの時間は短かったが、個性的な友人の万歳さん(名前も個性的)が吾妻を離れるというので、北軽の悠貴さんの家で食事会を開くことにした。そこで出番となったのがタサン志摩youtubeであった。最新の投稿「ホワイトソース」を作る。作り方はいたって簡単。バター小を丸々一本鍋で溶かし、ふるいもかけずに小麦粉を入れる。かき混ぜるのは泡だて器を用いる。終始強火で良い。そこに牛乳を2~3回に分けて入れて完成。その過程には、最初に入れる牛乳はちまちま入れずに多めに入れた方がダマになりにくいことや、塩をあえて入れないことの良さ(後述す)といった知恵が含まれている。すごい、初めて作ったのにうまく作れた。

3人の送別会は前向きな話に終始し、良い会となった。頃合いを見て、鶏肉とすでに茹でてあった栗を炒め、茹でたマカロニと共にたっぷりホワイトソースを混ぜて、上にちょっと粉チーズを振ってグラタンを作った。ソース以外の具材にしっかり塩気を含ませることにより、ソースは塩が一切なしでもむしろくどくなくすいすい食べられてしまうグラタンが爆誕する。

翌朝、バンザイと共に万歳さんを見送った。それぞれの人がそれぞれの場所で幸せであってほしい。

5959声 総仕上げ

2024年09月30日

曇り一時雨。俳句関係の用事で飯田橋へ。担当最終回。一年間どうにかやり通せた。来年取り組むこともおぼろげながら見えてきた。あとは一年間のこの担当の総仕上げの仕事があるのだが、週末に京都で行うことになっている。また関西方面へ行かねばならない。京都は楽しみではあるが。そして、私の担当月も終わり、明日から十月、担当は岡安さんです。

5958声 三百円

2024年09月29日

曇りのち一時雨。休養日。俳句大会の選句の評を入れた原稿を、コンビニからFAX送信した。一枚五十円、合計六枚で三百円也。高い。どういうわけか今週は咳が止まらず、公共交通機関で肩身の狭い思いをしている。今日も咳が出る。夜にスマホに通知があり、それで俳句関係のオンライン会議があったことを思い出すという、痛恨のミス。遅参して参加しつつ、明日の鼎談の最終の下読み。

5957声 なにわの秋

2024年09月28日

曇天で蒸し暑し。せっかくなので、知人の句会に参加させていただく。午前中は中之島美術館を観てから、午後は付近の公園を吟行して句会。美術館では萬鉄五郎の「裸体美人」はもとより、マティスやモディリアーニと並べて鑑賞できたので貴重な体験であった。句会でも関西の「ノリ」というか、風物に対しての面白がり方が新鮮だった。その後は、なにか名物でも思い、新大阪駅で串カツ屋だのたこ焼き屋だのを新幹線の乗車時刻ぎりぎりまではしごしてしたら、油物の取り過ぎで胸やけしてしまい、いささかぐったりして大阪を後にした。

5956声 大阪の缶詰

2024年09月27日

小雨交じりの曇天。仕事の関係で大阪へ。いつ来ても大阪の活気には驚く。夜更けまで缶詰めになって働く。

5955声 一足飛び

2024年09月26日

雲多くも概ね晴れ。朝晩は秋冷を感じるようになり、一足飛びに秋が深まった。引き続き取り組んでいた子供の部の選が終わり、あとは選句に評を付ければ完成。メールで送れれば良いのだが、FAXでということなので、後日送信することに。

5954声 散文と韻文

2024年09月25日

曇りときおり雨。俳句大会の一般の部の選句終え、子供の部の選に入る。子供の部の句は面白い。面白いが頭作りの内容が多い。つまり、五感が働いていないとでもいおうか、感想や願望の報告になっているケースが多いのだ。意味明瞭で散文ならば満点である。しかし韻文ではWEBで確認した八月のクレジットカードの請求金額が膨れ上がりすぎていて、冷汗三斗の思いである。その勢いは九月も続いているので、どうなるのだろう。

5953声 朝顔と彼岸花

2024年09月24日

秋晴れ。朝には爽涼の感あり。朝顔がだいぶ花をつけるようになったが、そろそ花の時期も終わりであろう。巷では彼岸花がようやく咲き始めた。今日は諸々つまり過ぎて選句が進められず。こういうときは無理せず。

5952声 再配達

2024年09月23日

雲多くも秋晴れ。高崎から帰宅し、溜まっていたことを片付ける。ヤマト便の再配達で受け取ったら、来月末の俳句大会事前投句の選句で期限はのこり概ね二週間。こう重なるとなかなか厳しい。厳しいが無理ではない。禁酒粗食して胃腸を休める。

5951声 伊香保の月

2024年09月22日

午前中は雨、午後は晴れ。朝から高崎と前橋で用事を済ませ、榛名湖で涼んでから伊香保へ。月が美しく、二日酔いにならぬ程度にたしなむ。

5950声 五指に入る宿酔

2024年09月21日

秋晴れ、蒸し暑し。人生で五指に入るほど重い二日酔い。私がホストなので、這ってでも今日の句会に行かねばならない。耐え難い不調のまま定例の句会へ出席し、もちろん句を作ることは不可能なので、手持ちの句で間に合わせ参加者にも二日酔いに起因する不調を詫び、どうにか終えた。それでも、さわやかな秋の句群を読んでいると、いささか回復してきた。夕方はその足で一路、高崎へ。

5949声 マヌカハニー

2024年09月20日

曇り。のどの痛みは軽減してきた。というのも、飴をなめているからで、この飴というのがいわゆるのど飴ではなく、蜂蜜の飴なのである。マヌカハニーを煮詰めたような得体のしれぬ飴なのだが、これがばつぐんに効く。今夜は打合せと称する俳句関係の飲み会があるのだが、なんとか参加できそうである。

5948声 マネジメント

2024年09月19日

晴れ雲多し。のどが痛い。完全に風邪だが、流行っているのでそんな驚きもない。熱が出たら寝ていればよい。流行病になったらなったで治癒するまでおとなしくしているしか仕様がない。必要以上に騒ぐこともなかろう。危機管理、近頃だとBCPなどつまりはリスクをマネジメントしようというのが常識である。マネジメントは当然、お金も時間もかかる。そういうことを考えると、「人事を尽くして天命に従う」というような意識があった昔の人たちの知恵というか覚悟というのは見上げたものである。年鑑用の30句の選句をおぼろげながらそろえ、週末に向けた準備を放擲して寝た。

5947声 月下茫洋

2024年09月18日

日中は晴れのち激しい夕立。その夕立が上がったら雲が流れ、きれいに月が見えた。玄関の扉で大きなキリギリスが雨宿りしていた。扉を開けると、ばさばさ向かうの駐車場の方へ飛んで行った。ひとしきり諸々済ませ、しばらく月光浴しようと思い、部屋を暗くして缶麦酒片手にカーテンを開けてぼーっとしていた。この週末に少し時間が取れれば、年鑑用の選句はなんとか目途がつきそうな様相になってきた。

5946声 夢見酒

2024年09月17日

秋晴れで名月。今年はきれいに十五夜の月が見えた。忙しくとても句など作る余裕がなかったが、いつかじっくり作ってみたい。この頃はもう、夜に句作する時間が取れないので、ぐっと夜の句が減っている。これはもう、いかん。高崎に住んでいたころは毎年、名月で作っていた。団子とか月見酒とか、いつになるか分からないが、実現させたい。

5945声 下読み

2024年09月16日

敬老の日で祝日。昨夜の雨雲が残っており、晴れたり曇ったり。飲みすぎで体調悪し。鼎談のための下読みを一気に進める。とりあえずひと段落したが、ほとほと疲れた。