日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。現在の担当者は堀澤、岡安、すーさん、抜井です。この4人が月替わりで担当しています。令和元年は、5月(堀)6月(抜)7月(岡)8月(す)9月(堀)10月(抜)11月(岡)12月(す)1月(堀)2月(抜)3月(岡)の順です。

4238声 自然観察

2019年06月23日

群馬部会の吟行句会のため、桐生自然観察の森へ。
この森はいつ来ても良い。
梅雨深んでいるが、天気もなんとか持った。
落し文や糸蜻蛉、まいまいなど、
近ごろ巷の自然で見れなくなった季語に会えた。
句会が果てて、すぐに帰路。
ほぼサンデードライバーなので、
往復二百キロ以上の運転にとても疲労した。

4237声 蟻の列

2019年06月22日

一日買い物。
千葉ニュータウンへ。
ここはロードサイドに大型店舗が並んでおり、
ちょっとの買い物が一日かかってしまった。
帰りは雨に降られた。
渋滞の長い車列が蟻の列のように見えた。
やっていることは蟻とあまり変わらない。

4236声 ゆるく行こうぜ

2019年06月21日

朝の通勤列車が遅れた。
良くあることだが、だいぶ遅れた。
私含め、乗客の中には確実に出金時刻に遅刻する人がいるだろう。
列車はホームに入線できず、線路上で立ち往生しているおり、
いつ動き出すかも分からない。
なのに、車内は落ち着いていた。
みな、スマホに目を落としている。
これで、逐一情報が得られるし連絡もできるから、安心しているのだろうか。
都内にはまだ伝言板のある駅が存在する。
先日、柴又駅で見かけた。
伝言板には「飲み会の場所が変更になりました」とあり、
その下に店の名前が記してあった。
こういう「ゆるさ」がなくなったななどと思っていたら、
異音点検作業が終了し、列車が動き出すというアナウンスが車内に流れた。
スマホから目を上げる人はひとりもいない。

4235声 榛名山遠景

2019年06月20日

先日、都内で開催された句会で群馬の方と会った。
人づてに名前は存じ上げていたが、会うのは初めて。
吟行していた柴又帝釈天題経寺の片陰に腰掛けて、
すこし話した。
俳句のことから、銭湯のことに話が及び、
伝統銭湯大全から高崎の古い銭湯まで。
最近、高崎の高校で俳句のコーチに就任したとのこと。
高校生か。
聖石橋から眺める榛名山遠景など、高崎人の胸震わす句が見たいな。
老婆心ながら、自戒も込めて。

4234声 訪れる暗黒

2019年06月19日

熱が下がりきっていないために起こる頭痛を抱えて、出勤。
朝の満員列車内で、嫌な汗が大量に流れて困った。
おまけに、途中で立ち眩みが生じて、
途中下車してしばし風にあたってから向かう始末。
数年前にも、数度、列車内で立ち眩みを起こしたことがある。
吊り革にしがみつきながら気分悪く、
目の前に暗黒が訪れつつあるな、などと思った次の瞬間。
席に座っている自分に意識が戻った。
周りの不安そうなまなざしの中で。
その経験を活かし、それからは暗黒が訪れる前に途中下車している。
今朝は、なんとか目的の駅に着いた。
夜になったいまも、いまだに頭痛。

4233声 夏蒲団

2019年06月18日

昨夜から熱が上がり、一日ダウン。
蒲団の上で屍の如く、終日。

4232声 梅雨のカメラ

2019年06月17日

引き続いて梅雨の晴間。
昼に歩いていると、おそらくファッション雑誌かなにかだと思うが、
カメラマンがアロハシャツを着た男性を路上で撮っていた。
そこから少し歩くと、こんどはテレビ番組のカメラだと思うが、
大きな三脚を立てて、街を映していた。
発刊や放映が梅雨明けなのだと思うが、
この時期の予定は大変なのであろうな。
そういえば、蛍の時期である。
今年は蛍が見られるか、ぜひ見たいのだが。

4231声 風鈴参道

2019年06月16日

以前から知人に誘われていた吟行句会に参加した。
場所は葛飾柴又。
向かう車窓から、前日吟行していた小岩菖蒲園が見えた。
暴風雨とは一転して、梅雨晴の朝の清々しい菖蒲園であった。
柴又に着いて、ラムネを飲みながら見慣れた参道やら境内を吟行。
観光地なので、人は多いがどこかゆったりしている。
その後は句会。
句会は点盛りの方式で、普段とは違う緊張感が心地よかった。
今年になって初めて作った風鈴の句が、
まずまず上手くまとまったようであった。
ここは指導者のいない句会なので、それがまた普段と違ってよかった。
その後は金町に流れ、麦酒の泡を減らした。

4230声 土砂降りの花菖蒲

2019年06月15日

俳句の因果で今年から初心者を対象とする教室を始めることになった。
本日は第一回目。
朝から強風の土砂降りである。
前途茫洋である。
傘にしがみつきながら、閑散とした小岩菖蒲園を吟行。
梅雨ながら台風のような荒天の中、花菖蒲を眺めた。
その足で句会場へ戻り、ずぶぬれのまま句会。
本日始めて参加し、句会というものに接した方は、
俳句という文芸に携わる者は、なんとスパルタでややこしい連中か、
と思ったに違いない。
しかし、虎穴に入らずんば的に、
あまたの俳人と違うものを掴もうとする気概は少なからず必要ではなかろうか。
それにしても、あゝ、ボーヨー、ボーヨー。

4229声 立ち食いの了見

2019年06月14日

引き続き、梅雨の晴間。
近頃は食べ過ぎている傾向にあり、体が重たい。
階段を上がり終えたときなど、しばらく息切れしていて、
人に心配されるほどである。
つまりは太ってきた。
職場の近くに新たに牛丼屋ができて、
いままで立ち食い蕎麦を頻繁に食べていたのが、
牛丼にかわったことも要因だろうか。
そういえば、ずいぶん前の句会で、立ち食い蕎麦の俳句を出したが、
参加者の誰にも共感を得なかった。
それは、句がまずかったのではなく、
参加者が立ち食い蕎麦を食べるような生活をしていないからではなかろうかと、
悔し紛れにそんな考えを持っていた。
立ち食い蕎麦や立ち飲みの了見が分からんような人たちに、
私の創作したものが共感を得られなかったとしても、さほど気は落ち込まない。

4228声 花火の音

2019年06月13日

梅雨の晴間で清々しい一日だった。
夕方に目に付いたところだけ、庭のどくだみを抜いた。
朝にはさほど目立たなかったが、
一日でおそろしいくらいに丈が伸びていた。
夜、窓を閉めるときにディズニーランドの花火の音が聞こえた。
年中聞こえるが、夏の夜に聞こえる花火の音には心が誘われる。

4227声 令和ラベル

2019年06月12日

新元号の令和になってからひと月過ぎたが、
巷ではあっさりと定着しているようである。
ひと月経ってみると、五月一日の改元騒ぎがずいぶんと昔に感じる。
五月初旬に参加した俳句関係の宴席で、令和ラベルの日本酒を一瓶いただいた。
それが台所にある。
今となってはなんだか気恥ずかしく、当初は人にさしあげようと思っていたのだが、
二の足を踏んでいる。

4226声 王蟲

2019年06月11日

団子虫が多い。
引越した先に、である。
朝、庭先をのぞくと、歩いていたり、ひっくり返っていたり、
壁をよじのぼっていたり、とにかく多い。
虫退治の薬品を撒こうかとも考えるが、
なんだか土壌を浄化してくれているような気がして行動に移せない。
風の谷のナウシカの影響かもしれない。

4225声 雨の菖蒲

2019年06月10日

朝から強く雨が降っていた。
通勤ラッシュの列車は、ドアに傘が挟まって何度も緊急停止をしていた。
そのためか、都内各地でダイヤが乱れていた。
週末の吟行句会の予定を作る。
時期なので吟行地は小岩菖蒲園とする。
俳句などに手を染めなければ、
休日にわざわざ菖蒲など見に行くこともない人生だったろうと、ふと。

4224声 明暗

2019年06月09日

定例の句会。
家事に手間取って、吟行する時間が無くなってしまった。
急いで列車に乗り、車中で句作。
取り合えず句の数だけそろえ、句会に間にあった。
全体的にトーンが暗めの俳句ばかり作ってしまった。
明るさよりも暗さに興味がいく。
明るさのなかの暗さに。

4223声 白い街

2019年06月08日

関東地方南部入梅。
午後からは町の影が白く見えるほど強く降った。
雨の中でこそ、紫陽花がいきいきとしていた。

4222声 全体的に灰色

2019年06月07日

季節柄か、都内の駅構内で、修学旅行の学生たちをよく見かける。
学生服を着て、「旅のしおり」らしき冊子を握り締めているので、直ぐに分かる。
引率の先生たちも、みな若く、周囲の私を含めた疲れた勤め人たちのオーラとは、
一線を画している。
彼、彼女たちの目には全体的に灰色のオーラを持つ集団がどう映っているのか。
旅を終えた彼らの目に、故郷の山河がより美しく映れば幸いである。

4221声 エスカレーターの先

2019年06月06日

朝、時間があるときは、よく駅構内の喫茶店に立ち寄る。
今朝も、丁度十五分くらいの空きができたので、
モーニングセットを注文して窓側の席に座った。
アメリカン珈琲片手にサンドイッチ。
窓ごしのエスカレーターからは、もう何かの工業製品のごとく、
とめどなく人が上がってくる。
その光景を眺めているとなんだがおそろしくなってきて、
ぱぱっと食べて、エスカレーターからの人波に紛れ込んだ。


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