日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。現在の担当者は堀澤、岡安、すーさん、抜井です。この4人が月替わりで担当しています。平成30年前半は、5月(堀)6月(抜)7月(岡)8月(す)9月(堀)10月(抜)11月(岡)12月(す)1月(堀)2月(抜)3月(岡)の順です。

4116声 午後の列車

2019年02月20日

晴れて暖かだった。
雨上がりのためか今期初めて花粉が多いなと、明確に感じた。
旅立ちの季節である。
こんな陽気に海沿いを走る、のんきな午後の列車に揺られていると、
乗り継ぎ乗り継ぎ、知らない町まで行ってみたくなる。
みたくはなるのだが、乗り継ぎ駅で列車を降りると、
ホームの海風はまだ肌寒く、乗り換えて目的地へと向かう。

4115声 再会再開

2019年02月19日

午後から雨。
先日、好きだったバンドの再結成が発表された。
17年ぶりの活動再開となる。
そんな情報をネットニュースで知ったのだが、
思えば、あのころのインターネット世界というのは今と比べて、
牧歌的というのが適当か分からないが、まぁゆったりとしていた。
SNSもミクシィなどが全盛で、無料のブログが流行しはじめていたころ。
音楽の世界も、配信やYOUTUBEはなく、セレブを持ち上げる文化も、
日本にそんなには入ってきていないころ。
そんな時代で止まっていたバンドの名前が、ものすごいスピードで、
今日もPCの向こう側を駆け巡っていた。

4114声 空想の花

2019年02月18日

朝晩はまだまだ寒いが、
日中の日差しはだいぶ暖かくなってきた。
ゆえに、都内の公園などでは昼時に食事している人が多くなってきた。
あとひと月も経てば、ここ等は花見の場所取りの、
ブルーシートで覆わていることであろう。
満開の桜を空想しながら、コンビニにおにぎりをかじっていた。
そんなことを考えつつ風に吹かれていると、鼻水がたらり。
毎年逃れられぬ花粉症の症状が、着実に出てきている。

4113声 辟易

2019年02月17日

昨夜は大部飲んだがどういうわけか、
二日酔いは回避していた。
しかし、重い倦怠感があった。
午前中に昨日の句をすこし推敲したが、
技巧に頼った句ばかりで辟易してしまった。
昼に食べたカップラーメン(「マルちゃん麺づくり担担麺」)が、
美味しくて若干驚く。

4112声 波止場の声

2019年02月16日

句会のため、横浜へ。
午前中に赤レンガ倉庫あたりを吟行した。
ふらふらと波止場に来て、沖に向かって何か叫んでいるおじいさんがいた。
叫んでいる内容は分からなかった。
ときおり聞こえる鴎の声も相まって、低い声に哀愁があった。
近くの会場で午後から句会。
横浜駅の居酒屋で打ち上げとなり、ふらふらと最寄り駅まで帰ってきた。
どうしても立ち飲み屋の紺暖簾に足が向いてしまい、また麦酒。
雑誌などの影響か、休日の立ち飲み屋はカップルが多い。
小学生くらいの女の子を連れている人もあった。
酒場の喧騒の中、ふと、あの沖に向かって叫んでいたおじいさんの声が、
耳に残っている気がした。

4111声 酒場の在りどころ

2019年02月15日

最寄り駅の前に、マクドナルドとケンタッキーフライドチキンがある。
マクドナルドは夜も深い時間というのに、
制服の高校生たちが道にまであふれている。
一方、ケンタッキーは制服の高校生どころか、若者がまばらである。
一番の要因は、後者では生麦酒が飲めるからであろう。
数年前に改装され、ビールの提供を始めたこのケンタッキーの店内はどこか、
暗めの色調で大人っぽい雰囲気。
そういえば、すぐ近くのたこ焼き屋も店内ではアルコールが飲めるので、
夕方以降はスーツの人たちが沢山いる。
そう考えると、アルコールの飲めない飲食店を探すほうが難しいくらい、
駅周辺はどこでも飲めるようになっているのだ。
良いのか悪いのか。
酒はしかるべきところ、すなわち、「酒場」で飲んだほうが良い気がする。

4110声 初午

2019年02月14日

稲荷神社に初午祭に出かけ、祈祷を受けきた。
午後二時の薄日が差し込み、祝詞の低い声音が響く本殿には、
近所の幼稚園からのにぎやかな声が響いていた。

4109声 ドクターペッパー

2019年02月13日

自動販売機で、コーラの缶を押したつもりが、
ドクターペッパーの缶を押してしまった。
注意力が、もう駄目である。

4108声 五輪のまわり

2019年02月12日

「オリンピックが終わったら、どうなるんでしょうかね」
今日乗ったタクシーの運転手さんが言っていた。
フロントガラスの前方には、建て替え工事中のビル。
東京は今、オリンピック関連施設の建設がラッシュでなので、
開催後はその仕事を頼りにしている人たちはどうなってしまうのかと、いう。
「良くなりますよ」
などと、文脈をたいぶすっ飛ばして根拠のない回答をした。

4107声 レモンサワー越し

2019年02月11日

天気予報は積雪の予報だったが外れ、
午前から雪のちらつく程度の曇りだった。
知り合いの俳人が或る賞を受賞したとのことで、
そのお祝い会のはがきが来ていた。
去年も別の俳人のお祝い会に出席した。
社交の場できちんとできる人は、尊敬する。
私などは、どうしても場末の焼き鳥屋などで、
レモンサワー越しにお祝いしてもらうくらいのほうがしっくりくる。
しかし、それは私の話で、近ごろはきちんとした人ばかりである。
良くも悪くも。

4106声 凍滝

2019年02月10日

残雪はまばらに残っているが、
これならばスタッドレスでなくとも大丈夫であろうと、
茨城県の奥地へと凍滝を見に行った。
着いてみると、凍結は一割程度でいささか期待外れだったが、
それでも、残雪の中の滝は迫力があった。
滝の周りの巌には、びっしりと氷柱があり、
目にも厳しい寒さを感じた。
こんな時期でも観光客は少なからずおり、
添乗員の旗の下、ツアー客などがどっと押し寄せる時間帯があった。
厳しい寒さのせいか、みな滝の前では無口であった。

4105声 団栗拾いのような

2019年02月09日

雪が降った。
私の住むところは積雪5センチ程度だが、総武線で江戸川を越えると、
小岩のあたりはほとんど積もっていなかった。
淡雪のちらつく代々木公園をひとしきり吟行して、句会。
一時間あるいていたので、がちがちに手が悴んでしばらく字が書けなかった。
今日は時節柄か体調不良者続出ということで、人数が少なかった。
俳句を作って句会して、同じことの繰り返し。
その中に、創作の醍醐味もある。
創作などと偉そうに言っているが、
私にとって俳句は団栗拾いみたいなもの。
良い団栗が拾えた時はうれしいし、人に見せたくなるものである。

4103声 二月の霧

2019年02月07日

気温が一気に上昇したためか、朝から霧、濃霧であった。
その影響で、千葉方面は一時運転を停止する路線や、
速度を落として運行する路線があり、ダイヤの乱れで朝から駅は騒然としていた。
首都圏でこんな濃霧にあったのは初めて。
霧が晴れれば、寒々しい二月の街並があるばかり。

4102声 餅太郎

2019年02月06日

冷たい雨の降る一日であった。
先ほどまで餅太郎で一杯やっていた。
餅太郎とは、10円くらいで買えるおかきというかあられというか、そんな駄菓子である。
この間、近所の節分会に行ったとき、帰り際に私が靴紐を結んでいると、
小学五年生くらいの男の子が近づいてきて、「どうぞ」とくれた。
それが、この餅太郎である。
あたりが暗かったので、私が落し物を探しているように見えたのだろうか。
それにしては「どうぞ」というのも、腑に落ちない。
やはり、恵まれないおじさんへの慈悲であろうか。
変わり行くこと多いが、餅太郎は変わっていない。

4101声 会のこと

2019年02月05日

冴え返った一日であった。
夕方には小雨などぱらついて、一層、寒くなった。
今月中くらいに俳句の「会」のことをもろもろ決めなければならぬ。
俳句に携わっていると、どうしても「会」と縁が出てくる。
逆に「個」として携わることが難しいとも言える。
「個」であることを尊重する「会」が、理想的ではないか。
そんなことは、誰しも分かっていることだが。

4100声 烈風の中

2019年02月04日

立春らしい、あたたかな一日。
北陸の方では春一番が吹いたとか、
季節が二月は進んでしまったかのような、
歳時記泣かせの気候であった。
たしかに風が強かった。
車窓から、烈風の中に梅がぽつぽつと咲いているのが見えた。

4099声 節分会

2019年02月03日

思いと行動がちぐはぐな一日であった。
そんな中、夕方には近所の寺の節分会に出かけた。
夕闇の中、本堂の前に人だかり。
市長や相撲取りなど、お菓子やおひねりを投げ、
私含む地上の皆は亡者の如くそれに群がる。
先頭付近に陣取っていた小学生が虫取り網での捕獲を試みており、
後ろの大人たちから顰蹙の声が上がっていた。
まかれた豆は千葉県らしくか、ピーナッツであった。

4098声 沖の煌めき

2019年02月02日

近頃、神経耗弱気味なので、天気が良いこともあり、
気晴らしにドライブに出かけた。
首都高を抜け、浮島ICから東京湾アクアラインで海ほたるへ。
沖の煌めきを眺めていると、潮風の中、かすかに花の香り。
傍らの小さな花壇に、ちいさな雛菊がかたまって咲いていた。
たしかに春は近づいている。
木更津へ抜け、夕映えの内房をぐるりと帰ってきた。
夜は近所のカレー屋に。
厨房はネパール人シェフ。
ここのだし巻き卵とスーパードライの生麦酒が好きなのだ。


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