高山村を歩いて制作した「高山村ガイドマップ」を役場に納品した。僕が暮らす中之条町のお隣、高山村との仕事は長く、今回も過去に作成したポスター、小冊子「たからのやまたかやま」に続く流れでデザインや内容も関連付けた。こと高崎市や前橋市の広報となればあまりに広すぎるし関わる人や団体も多すぎるので僕の手には全く負えないが、こと高山村サイズになるとただのデザインだけではなくいわゆるブランディングもしているのだという自負がある。もちろん、村は僕なんかには捉えきれないほど広く深いし、僕一人ではなく前にも書いたようにこの仕事は村を愛する人たちとのグループワークなので、表現のできなさや表現の楽しさがある、とても大切な仕事だ。
高山村といえば、天文台とロックハート城と道の駅、国道145号を往復はするけれど他は、という方も多いと思う。だけども、村の良さを知るためには北へ南へ、葉脈のように広がる小道を見歩くのが一番。それは、大自然でも人工的な建造物でもなく、村人たちが畑を起こし道祖神を祀り大切にしてきた、里山の風景だ。正月から歩き始め、けっこうな道を歩いたが、その時間は僕にとってとても大切な癒しの時間となった。道の駅などで配布するコンパクトな地図、という形にしたことで、村の道を歩く人が1人でも増えれば、それほど嬉しいことはない。(ここまで岡安)