コロナに感染したときの話。1/14㈰午前中から仕込み。調子良く動けると思っていたら昼前から身体が重くなる。体調の落差が大きかったことを覚えている。夜の営業終了時には立っているのも辛くなった。いったんよくなり3日後に発熱。しかし熱はすぐに下がったためその週は仕事をしていた。最初に具合が悪くなってから1週間たって、再び発熱。なにかおかしい。そうしてやっと病院ヘ。コロナ陽性。ここからさらに1週間寝込むことになる。思い返しても長かった。微熱のまま食欲も沸かず、やることはただ咳を我慢することばかり。コロナが蔓延して4年経って、ようやくコロナは現実だったと身に沁みた時間を過ごした。寝床と椅子を行き来しながら、これはいろんなことを諦める練習かもしれないと、ぼんやりした頭のまま、考えごとをしない訓練を始める。1週間続けたら考えごとをしないコツも掴んでしまった。不幸中の幸いはもう1つ。お酒を飲まない時間を経験できた。飲まないとこんな風に穏やかで嫌な夢も見ないのかと、それは少し嬉しいような悲しいような複雑な経験だった。酒を飲んだ夜は、日中は考えもしない過去の人間関係がうまくいかなかった人ばかりが夢に出てくる。それが飲まないと、出てこない。飲んで辛い記憶を思い出すのか、飲まずに穏やかな自分を感じるのか、酒は孫悟空の頭の輪っかみたいだと改めて感じた。2月も1/3を過ぎて、徐々に声を出しても咳が出ない時間が増えてきた。ところが最近どうも、鼻水が出る。コロナの次は花粉か。