鳥追い祭りで、驚くというか、そうだよなと思う事があった。
僕は46歳。同級生もいい年になった。今年の祭りでは僕が見た限り、同級生で法被を着た参加者は長谷川商店の長谷川だけだった。今でこそ子どもが減ったが、僕の年は小学校一学年で40人4クラスあった学年である。祭り参加の地区は限られているとはいえ、160人ほどいた同級生たちは、祭りの運営側はもちろんお客としても見かけることはなかった。
その一方で。「中之条ビエンナーレ」という2007年から始まった芸術祭は、アーティストの中之条町移住という経過をもたらした。昔はそうではなかったのだと思うが、近年は祭り参加者も減少傾向にあり、出たいと名乗り出て信用を得れば地区に関係なく参加ができる。今年、僕が見ただけでも法被を着たビエンナーレ関係者が4人いた。同級生の4倍である。楽しそうに太鼓を叩き、ネイティブ中之条の方たちともうまくやっていた。
そこに生まれ育った人が文化を守っている。けれど、それだけでは持たない時代がやってきた。そんな時にそれを補ってくれるのは、感性を持った人たちなのだと思う。その中心には、本物がなければならないのだが。

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