6426声 コロッケの味

2026年01月10日

ぼくんちの母親の十八番料理はコロッケである。作り方はシンプル。じゃがいもとひき肉と玉ねぎが具材。まるくカラッと上がったコロッケには、ソースよりはマヨネーズと少々の塩が合う。揚げたてをつまみ食いさせてもらうと、すっと幼い頃にも戻れるような懐かしい味だった。

揚げはじめてすぐにピンポンが鳴り、近所の小菅さんの奥さんが自身で作った野菜をくれに来た。母親が、小菅さんにもお礼のコロッケを揚げるという。持っていくよと俺。てくてくと坂を降りてピンポンを鳴らし揚げたてのコロッケを小菅さんに手渡すと、ちょっと待っててと奥に引っ込み、自家製の白菜キムチをくれた。野菜をもらって自家製コロッケをくれて自家製キムチをもらう。そのキムチは辛さ控えめでニンニクが効いていてご飯が進むおいしさだった。きっと、十八番料理なのだと思う。