日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。現在の担当者は堀澤、岡安、すーさん、抜井です。この4人が月替わりで担当しています。令和元年は、5月(堀)6月(抜)7月(岡)8月(す)9月(堀)10月(抜)11月(岡)12月(す)1月(堀)2月(抜)3月(岡)の順です。

4336声 大衆の真ん中にいられる技術

2019年09月29日

斉藤さんの寿司を食べに倉林くんと桐生へ。昨年から勤める日本料理屋を11月で上がるという。その後どうするのか。すぐに自分で始めるつもりがなければあと1、2年はどこかで学んでいい。それで、一緒に斉藤さんのところへ行こうか、となった。同じ日本料理を生業としてきた者として思うのは、寿司、鰻などの専門料理を学んでおくことはあとになってきっと役に立つ。コース料理をすべて料理して、ということを本人がやりたいなら別だが、お客さんの需要としてはかしこまった日本料理よりも寿司や鰻の方があると思う。また高崎には気の利いた寿司屋、鰻屋が少ない。高校の後輩が酒も飲める蕎麦屋で成功している。SNSもイベントもやらないがいつもお客が入っている。そういう大衆の真ん中にいられる技術を持っていたほうがいい。真ん中にいられる技術があれば、隅にはいつでも行ける。仮にあと数年冷や飯を食うことになったとしても、親心としてはそこに飛び込んだ方がいいと思っている。

4335声 乗り継ぎの仕方

2019年09月29日

都内へ。原宿で行われているチェコ祭りが目的地。その前に、近くのワイン屋で行われるアルフィオーレとテッタの試飲会に参加した。同じワイナリーを一度に飲むのは、よりその年の傾向、違いがわかりやすい。テッタはどれもボリュームがあり、味も多い。それがいったいなぜそうなのかはわからない。アルフィオーレはネコシリーズが坂口さんで他は目黒さんの造りだと初めて知った。ネコシリーズのアンコとスタンダードのビアンコが共にデラウェアで、酸と渋みの抑え方が違って面白かった。アンフォラ熟成の線が細くなるところも、なんとなく思った。そこから、歩いて原宿駅近くのチェコ祭り会場へ。たくさんの人でごった返している。ほぼ皆酔っ払い。チェコビール目当てである。チェコから来ていたブルワリーと、チェコ人がビールを作っている日本のブルワリーの飲み比べ。まったく違う。水が明らかに違う。日本のは水が柔らかくなめらかで、直接的な甘さを感じる。日本の水はやはりビールに向いてないんじゃないか、と思ってしまった。会場にポーランド航空がブースを構えていて、来月の旅行の飛行機はポーランド航空で乗り継ぎがワルシャワ空港だから、ワルシャワ空港での乗り継ぎの仕方を教えてもらった。このために都内まで来た。それを聞いて安心したのか、いやそうではないと思うが、その後三軒はしごし、やはり飲み過ぎた。

4334声 秋の夜長

2019年09月27日

昨夜は久しぶりのいち蔵。松茸の土瓶蒸しをいただく。とてもおいしかった。だしを猪口に注ぎ一杯、二杯、三杯。すだちを絞ってさらに一杯。すだちを絞ると急にシトラシーになる。お出汁のIPAである。出しを飲みきって蓋を開ける。鱧、松茸、銀杏、海老、鶏肉が入っていた。そりゃうまいわけだ。この海老がまたおいしかった。帰りにシンキチに寄り、暇そうだからビールを飲む。隣に来た外国人とビール談義、音楽談義になった。高崎芸術劇場のこけら落とし公演に、ゲストのホルン奏者として来ているのだという。妙に気が合って一杯のつもりが二杯、三杯となる。また飲み過ぎた。

4333声 40代のコンディショニング

2019年09月26日

朝からタンクの洗浄。結局旅行前の仕込みは前回で終わり。旅行中はタンクをすべて空にしていくから、念入りに洗った。その後ザブンの後片付けをして、ジョギングへ。ジョギングはコンディショニングと言っていたのは格闘家の宇野薫で、つくづくそれを実感する。どこかを鍛えたいわけでも痩せるためでもなく、走ることで体内循環を、自律神経を整えている感じ。ビールの仕事は力仕事が多いからか、最近腕が太くなった。太くなったのは上腕二頭筋ではなく腕の外側、三頭筋のほう。それで思ったことがある。昔から、この上腕三頭筋が冷えると風邪を引く。布団を何もかけないで寝てしまったとき冷えて風邪を引く、というが、どこが冷えたら風邪を引くかというと、腹でも足でもなく、肩から上腕三頭筋にかけてである。ところが最近、風邪を引かない。これは腕に筋肉がついてその部分の代謝が上がり、体温が上がっているからではないかと思う。昔は通用したコンディショニングが年を取るにつれて通用しなくなる。30代で一度動けなくなったときは朝飯を抜いたら動けるようになった。40代になってうまく体が動くコンディショニングを見つけられずにいたが、ジョギングと糖質制限と力仕事で、元気を保てるようになった。50代になったらまた、違うコンディショニングが必要になるのだと思う。

4332声 自然派ワイン中毒

2019年09月25日

早起きできずにガストのモーニング。裸の日本刀を運びながら従業員と喧嘩している夢で目が覚めた。昨夜ワインイベントの精算にルケに行って、一つおいしいワインを飲み始めたら、エンジンがかかってしまった。結局飲んでしまった。ニ本目のジュラの白おいしかった。酒過多の重い身体で今思い出してみても、また飲みたいと思ってしまう。飲みすぎて体温が下がると嫌な夢を見るのに。自然派ワイン中毒である。

4331声 動けるかと思ったが動けないな

2019年09月24日

2日間のイベントが終わって昨夜は飲みすぎた。起きてケグを洗浄液につけて家に戻り、午前中は寝たきり。昼前に起きてケグを洗って配達をして、昼めしにガストへ来た。今日は動けないな。頭も働かない。休もう。

4330声 複雑のない場所

2019年09月23日

今日は雨。イベントの2日目。午後には止むという予報である。台風の影響は最小限だった。昨日は肉を求めるお客さんの数の多さ、エネルギー、純粋な欲望に圧倒された。そんな場所で皆さんが知っているビールではないビールがどれだけ売れるのかと思ったが、出店場所、天気、なんでもいいから早くくれ、という純粋な理由で思いの外売れた。お客さんの9割が、生ビールください、というお客さん。そこに一つ一つ、もうほんとに丁寧にテンポよく一つ一つのビールの特徴を説明することをテーマに臨んだ。中には聞いてくれる方もいたが、やはり興味のないものはどこまでもない。私のプレゼン力にも問題ありか。大勢を相手にする人たちのたいへんさもよくわかった。興禅寺の前の道路に銀杏が落ちている。秋も待ったなしである。

4329声 朝の松屋

2019年09月22日

朝からイベントの搬入。今日明日ともてなし広場で行われるイベントに出店する。今月はこれで3週連続のイベント出店である。来週はないが、再来週はまたイベント。9、10月は暇だからありがたい。搬入を終えて松屋へ。隣からドスの効いた声で声をかけられ、絡まれたかと思ったら楽縁のマスターだった。深夜まで営業して店で寝てしまい、飯を食ってこれから帰るのだという。そうじゃなくても血色悪そうなのに、睡眠不足と酒のせいで目が真っ赤。心配になる。「元気そうだよね。2、3年前はもっと疲れてたよね」と逆に言われた。「ご飯やめたら元気になっちゃったんです」と言って、静かに朝飯を食うお客たちの間で、おじさん同士しゃべっている。マスターの声がまたでかいんだ。

4328声 体温

2019年09月21日

たまたまカウンターで居合わせた初老の男性の手に触れた。冷たかった。はたと自分が温かいことに気づいた。冷たさは不自由さを増す。冷たさへ向かってしまった結果が不自由さを生む。少し体温が温かいだけで、人間は動ける。冷たくなってしまったら動けない。動きにくい。そういう現状認識からしか、他者とのか関わりは始まらない。

4327声 日暮れ時の珈琲館

2019年09月20日

ケグ詰めを11本。夕方までにタンク洗浄、麦芽粉砕まで終わった。これで明日は仕込みができる。旅行までにあと一回仕込みたいがいけるか。日暮れ時の珈琲館でタピオカ炭火アイスコーヒーを飲む。タピオカをストローではじめて食べた。もちもちしている。味はとくにない。ちょっとこの一大ブームの理由まではわからなかったが、腹にはたまる。高齢者が元気におしゃべりをしている。あと何年かで全人口の60歳以上の占める割合が30%になると、先日ラジオで久米宏が言っていた。仕事のない高齢者たちは、毎日何をやっているのだろうか。

4326声 帳簿の日

2019年09月19日

朝からビールの配達をして10時にばっちゃんと待ち合わせ。今日は帳簿の日。ビールの仕込みも店の営業も基本的に時間に追われながらこなしていくが、帳簿だけは腰を落ち着けてやらないと進まない。一人では混乱する大量の帳簿も、ばっちゃんと思考をシェアしながらやると進む。事務は相変わらず苦手。ケグを洗って瓶詰めをして、今日はここまで。陽も傾いて涼しい。すっかり秋の気配である。これからイベントのチケット精算に熊谷へ。

4325声 420円の日常

2019年09月18日

今日は涼しい。朝からケグを洗って冷蔵庫の整理をして、ジョギング。空きケグの郵送の手配に郵便局へ。来月はヨーロッパに行くためビールがたりなくなりそうで、知り合いのブルワリーにビールを分けてもらうことになっている。しみず食堂で肉スープを食べ、やっと日常生活を取り戻す。肉スープ、420円である。さて、寝ようと思う。久しぶりに身体が重い。

4324声 依存的な自分はわかりにくい

2019年09月17日

朝からイベントの撤収。起きられるのかと心配だったが起きられた。想像以上に疲れたのは、自分が仕切り役だったから。万全を期したつもりでも文句は出る。気持ちの乗ってない奴も出る。疲労は文句とやる気の少なさから受けてしまう。普段から文句を言いたいことが多いか、やる気のなさを外に出すのが平気かを予め確認するのは、必要だと思った。子供みたいなんだもん。簡単に文句を言う、簡単にやる気のなさを出す、そういう状況と関わりたくない。誰だって文句を言うこともあるし、やる気が出ないこともある。問題は、簡単に、かどうか。依存的に、か。そこに了見が出る。やむにやまれぬ正当な理由がある、というディティールをまとうべきだ。だって子供みたいなんだもん。昼ごはんを食べたあと、腹が下る。夜を食べたあとまた下る。続いている飲み過ぎを、身体がいい加減にしろと言っている。これは文句ややる気のなさとは関係ない。

4323声 イベント2日目

2019年09月16日

イベント2日目。昨日はたくさんの人が来てくれた。60名を越えた。1日目に比べれば準備は少ない。今日も同じくらいのお客さんが来る予定である。

4322声 イベント初日

2019年09月15日

5時起きでワインイベントの準備。19時くらいまで。疲れたー。オリオン餃子に行って、餃子と冷奴と生ビールで一人お疲れ会をする。餃子をおかわりした。

4321声 連句

2019年09月14日

明日はワインのイベント。朝から準備。その合間に、会場の下見に行ってきた。11時には開いていると思ったがなかなか開かない。手持ち無沙汰で外の階段に座って、俳句を詠む。少し前から知り合いに誘われ連句をやっている。私の番を詠まねばならない。

01・夜の虫鳴き始めたら秋の風 堀
02・震える心照らせこの月 坂
03・褐色の肌噛む雨は戸を打ち 倉
04・線香の煙立たずに消える 堀
05・蚊の唸る浅い眠りにさすらう夜 坂
06・目をつむりて逃げ水踏んで 倉
07・定宿がほしいと思ったシストラム 堀
08・踊子の群れ目元涼しく 坂
09・暗き瀬の音に浮かびし女がひとり 倉
10・動き始めた汽車に飛び乗る 堀
11・お湯割りで幕が開き地球の夜更け 坂
12・街灯の音ふるえている 倉
13・深酒の眼鏡かけたら冬の月 堀

半年前くらいに初めてメガネを作り、時々かける。普段かけないメガネをかけると世界が明るくなる。先日酔ったときにメガネをかけてみたら、急に明るくなるにはなったが、世の中のダメっぷりばかりが目に飛び込んできた。そうすると自分も急に恥ずかしくなる。酔っているときにメガネをかけるのはやめようと思った。

4320声 働けないの中身

2019年09月13日

急に涼しくなった。千葉の方々は大丈夫なのか。働くことについて、この一年くらいずっと考えている。なぜかというと、働けない、を前提とする従業員がいるからである。そんかことがあるのか、と戸惑うことが未だにあるが、働けない、を前提とする彼は、自分の中にだっている。他の従業員の中にもいる。子育てをしている方がよく、子供に育てられるという話をするのを聞くが、子供を育てたことのない私はこうやって従業員のことを考えることで自分が育てられてしまうこれも、子育てだと思う。働くことは大なり小なり大変である。働くことは労働に違いないのだが、うちの従業員は働くこと=労働という感覚が乏しい。労働とは大変さに向き合って越えていくことなんだが、それが脆弱である。向き合えない自分をすぐに肯定してしまう。今までそれは、私が甘いからだと思っていたがどうもそうでもない気がしてきた。私がそもそも、働くこと=労働という感覚がないからである。仕事は、やりたいからやっている。もちろん大変さはあるし、大変さを乗り越えようと努力もしているが、主体的である。この、主体的であるかどうかはあまり重要ではないとも、この頃思うようになった。なぜかというと、主体的なやつは、自分のためにしか動けないという場合が多いからである。逆に言えば、主体的でないやつの中には、他者のために動けるという大事な能力があるやつがいるからである。主体的にも他者のためにも動けないやつ、というのが難しいのだが。たくさん働きたいか?と聞かれたとき、なんと答えるか。たくさん働きたい、と、たくさん働ける、は違う。聞きたいのは、たくさん働けない様々な現実を前提として、もっとたくさん働きたいと思っているかどうかである。それは、うちの店で、でなくていい。要するに、命を使い切ってから死にたいか、ということが聞きたい。使うのが怖い、も、使いたいけど使いものにならない、もよくわかる。それでも使いたいと真面目に思っているか?という質問である。せめて、命を使い切ってから死にたい、ということの尊さだけは、気づけるようにしてやりたい。

4319声 糖質

2019年09月12日

朝から仕込み。久しぶりのスタウト。ドライのぶどう山椒をミルで挽き、煮沸時にホップとともに煮込む。少し加えては味を見て、最終的に山椒を150g、ホップはファグルとスティリアンを80gずつ使った。比重がやや想定より低かったが、仕込みはうまくいった。この頃、酒が多い。忙しかったら余計に飲んでしまうのは昔から変わらないが、この3年くらいは飲んだら動けなくなってきていたから量も減っていた。それが7月に糖質制限を始めて、飲んでも回復が早くなった。睡眠時間も1日1時間くらい短くなった。糖質制限の要所は、血糖値の急激な変化を避けること。炭水化物を摂るにしても、その前に他のもので胃袋を少し満たしてから食べる。それだけでも違う。糖に振り回されていたのである。自分の性格や、精神力や、根性ではない。ましてや他者でもない。


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