商店街のほぼ中央に位置する
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綺麗な店内は、煉瓦造りを基調としており、モダンな雰囲気
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和風ハンバーグとポテトコロッケのセット
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入口脇には壁掛けメニュー
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食後はコーヒーブレイク
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「中央通り商店街」のほぼ中央にある十字路。その脇に位置する、老舗レストランが「日昇軒」である。創業は大正8年。今年で満91年目である。創業時は、下仁田初の、本格的洋食レストランとして、商店街を闊歩していた、当時のモボ・モガたちが、こぞって訪れていたのだろう。
その洒落た外観は、商店街にモダンな雰囲気を加えるスパイスとなっている。女性一人でも、気軽に入れそうである。入口には、月曜日から金曜日までのランチメニューのホワイトボードが掛かっているので、週替わりのおすすめメニューを確認してから、入店できる。
綺麗な店内は、煉瓦造りを基調とした、落ち着いた雰囲気。メニューは、定食やラーメンなどの大衆的な和食から、ハンバーグステーキやシチューなどの本格的な洋食まで、幅広く揃えられている。私が注文したのは、「和風ハンバーグとポテトコロッケのセット」。
ハンバーグとポテトコロッケに付いてくる、味噌汁とお新香。どこか懐かしさを感じる組み合わせである。チェーン店の即席ハンバーグの味に慣れてしまっているので、改めて、手ごねハンバーグの、そして手作りの、美味しさを実感できた。
商店街の数軒先には、今は廃れた撞球場がある。撞球に興じた若者たちが、仲間と過ごす、珈琲ブレイクのひととき。ふと気付けば、珈琲を片手に、そんな大正モダンな光景に、思いを馳せていた。
(文: 抜井 諒一) |