【名店のしきたり】 第13回 どんぶりで勝負!(高崎市)

更新日:2009年07月17日


銭湯で言うところの「ゆ」

店構えは、元レストランだけあり、和洋風で味のある佇まい

これが新メニュー予定の、「えびヒレ丼」。全体的に「上」な丼

値段は高いが、良い味です

歴史が馴染んだ洋風な店内

男なら誰しも、「どんぶり」とは、切っても切れない縁があるであろう。子供時分、家族と行った食堂。学生時分、部活帰りに寄った定食屋。社会人になり、牛丼チェーンで忙しく済ませる昼食。食べなくとも、コント番組の取調室などで出前を取るのは、必ず「カツ丼」ではないか。そんな丼料理は、市井の暮しと密接に結び付いて成長して来た。そして今や、群馬の「ソースカツ丼」と言えば、不動の人気を博している名物である。
高崎市の外れ、もはや前橋市に近い此処は旧群馬町。県道10号線、通称「前橋安中線」沿いにひっそりと佇む、「どんぶり一松」。屋号からも分かる様に、丼専門店だ。店入口まで来ると、それは明白になる。入口の軒先には、「丼」の紋所が掲げてあるのだ。銭湯で言うところの「ゆ」。
元レストランの店内は、和洋風の内装。歴史が馴染んで落ち着いた雰囲気。テーブル席に置いてある、新メニュー予定の丼写真には、「値段は高いが、良い味です」との惹句が付いている。迷わず、その新メニュー「えびヒレ丼」を注文。女将さんがお盆に載せて運んで来た瞬間、驚いた。丼から海老フライが浮いているのだ。箸を割りつつ、まじまじと眺める。どうもこれは、ヒレカツの上に海老フライが載っているので、浮いている様に見えたようだ。味付けはソース。全体的に「上」な、この丼に黙々とがっつく。丼で勝負している味。贅沢感は満足感に直結する。

(文: 抜井 諒一)

店名 TEL 027-372-6613
マスターの名前 URL
通称 営業時間 午前11時〜午後1時30分・午後5時〜午後7時30分
住所 高崎市菅谷町 定休日 毎週火曜、第3火曜、水曜日
アクセス 県道10号線、信号「棟高東」を前橋方面に

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