【とっておき探訪】 第44回 栃木路地裏銭湯記(宇都宮市) 〜さざなみ湯〜

更新日:2010年05月30日


なんとも清涼感漂う屋号である

近代的で清潔な脱衣場では、入浴道具も豊富に販売されている

白タイル貼りで採光の好い浴室 カランの下には排水溝も整備されている

近代的なロッカー

コインランドリーもある

宇都宮生まれ宇都宮育ちの人を、地元では「宮っ子」と呼んでいるらしい。市街に在る屋台横丁の女将さんからそう聞いた時、やはり、「江戸」を思わせる気丈な気風が漂う街だと思った。
最寄駅は東武宇都宮駅で、駅からは徒歩15分程。近くに「ユニオン通り」なる商店街があり、大いに盛っている様子である。新興の商店街らしく、八百屋や肉屋などではなく、セレクトショップや美容室など、洒落た店が軒を連ねている。闊歩する人たちは、総じて学生が目立つ。付近に高校や専門学校がひしめき合っており、学生の制服や服装も多種に亘る。
そのユニオン通りから材木町通りを挟んだ、閑静な住宅街の広がる路地。さざなみ湯は、未だ陽の高い午後3時から暖簾を出す。開店から盛況で、入口にはいつも、地元湯客の自転車が折り重なっている。暖簾をくぐり、番台の女将さんに390円を払って脱衣場へ上がる。フローリング貼りでこじんまりとした室内。ロッカーは全て鍵付きのスチール製。近代的である。脱衣場へ入ると、午後の陽が、すり硝子を通して入り込んでいるので、明るく気持が好い。カランは右5、真ん中10、左6基。右と左のみシャワー付き。浴槽はひとつで深、浅に仕切り。深槽は下面気泡。浅槽にはジェット噴射が2基。左壁にはモザイクタイル絵。図柄は白鳥が泳ぐ山間の湖。湯上り、飲料クーラーに瓶牛乳は無く、ファイブミニを手に取る。

(文: 抜井 諒一)

名称 さざなみ湯 URL
住所 栃木県宇都宮市材木町 営業時間 午後3時〜午後11時
アクセス 材木町通り、「裁判所前」信号手前を右折した路地 定休日 毎週水曜日(月ごとに要確認)
TEL 028-633-5992

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