【とっておき探訪】 第29回 群馬路地裏銭湯記(桐生市) 〜芳乃湯〜

更新日:2009年04月15日


オリジナル紺暖簾の風格

道場を思わせる脱衣場 稽古の後は、真っ先にひとっ風呂浴びれる

琵琶湖のペンキ画と、3種のタイル絵が和らいだ雰囲気を作る

営業時間案内が貼ってある

入浴客専用駐車場を備える

桐生の銭湯に車で行くなら。と言う選択になった場合、芳乃湯が挙がる。目抜き通りから入った立地を考慮した為か、施設横には、入浴客専用駐車場を備える。宮型風の木造建築がどっしりと構え、入口に揺れる紺暖簾にも風格がある。褪せた紺色に、白抜きで書かれた屋号の「芳乃湯」と「男、女」の文字が、味わい深い。各銭湯のオリジナル暖簾を見るのも、銭湯巡りの楽しみである。
暖簾をくぐって玄関。男、女、両戸の脇にある木製ロッカーは、大型で扉の数も多い。すり硝子の戸を開け、番台の女将さんに330円を払って脱衣場へ入る。脱衣場は広い。部屋中央の畳、その脇に張られた、鈍く光る板張りの床が、どこか道場を連想させる。それに比例して、籐の脱衣籠の数も多く、目算で50個はある様子。脱衣籠に服を入れ、磁器火鉢の横に置いて、浴室の戸を開ける。
浴室も広い。奥のペンキ画は、帆船が2艘浮かんでいる琵琶湖。その下には、鹿、金魚、SLが描かれた、目地の細かいタイル絵。桶はケロリンで無く、木桶。椅子も木製。カランは右4基、左5基、真ん中に8基の計17基。シャワーは右4基、左6基。立身式シャワーが1基。浴槽は1つで深浅に仕切り。両方、下面気泡型。湯温は激熱。1分と浸かれず立ち上がる。
湯上り、冷蔵庫はあるが、瓶牛乳は入っていない。木製長椅子に腰かけて、ゆったりと心地良い余韻に浸る。

(文: 抜井 諒一)

名称 芳乃湯 URL
住所 桐生市仲町1丁目 営業時間 午後4時から午後8時過ぎ
アクセス 信号「仲町1丁目」を東久方町方面へ 定休日 毎週月曜日(月ごとに要確認)
TEL 0277-44-3902

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