【とっておき探訪】 第24回 群馬路地裏銭湯記(前橋市) 〜重兵衛湯〜

更新日:2009年03月04日


入口には群れをなす自転車

遠くない昔、「重兵衛旅館」の敷地内銭湯だった、「重兵衛湯」

広い脱衣場。この横にはさらに休憩所があり、テレビを見ながら寛ぐげる。

広い浴室には複数の湯船

「旦那、写真ですかい」

「中央前橋駅」を出て北へ進むと、県道3号線に出る。諏訪橋の西詰から東へ歩く事3分程。単に風呂屋の煙突と言うにはあまりに立派な、黒煙を吐く無骨な煙突が見える。その通りに建つのは、情感ある外観の「重兵衛湯」。看板、屋号「重兵衛湯」の下に「ときわ湯」と記載。何か所以が有る様子。県内唯一、朝湯の銭湯。
草臥れた紺暖簾をくぐる。玄関、流石に下足入りの数も多い。男湯の戸を開け、直ぐ横の番台へ360円を払って脱衣場へ入る。広い脱衣場にはテーブルが一つ。籐の脱衣籠に衣服を入れ、浴室の硝子戸を開ける。
広い。さらに多い。浴槽も、カランの数もである。室内にはペンキ絵こそないが、岩装飾と観葉植物があり、湯気に漂うBGMは演歌と言う演出。
浴槽は、まず、下面から気泡の湧く、深い浴槽が1つ。次に、「玉川温泉岩盤温浴」なる浅い浴槽が1つ、大小に仕切り。大きい方には、手すりとジェット噴射、小さい方は下面気泡型。その横には「延命湯」とある、岩装飾に囲まれた浴槽が1つ。これも下面気泡型。そして、水風呂1つと小じんまりとした温水プールが1つ。プールを含めて計5つの湯を楽しめる。カランは右に6基、真ん中に12基、左に5基の計23基。全てにシャワー完備。
複合型入浴施設創世期におけるスーパー銭湯か。と、瓶牛乳を飲みつつ考察。ふと、冷蔵庫脇の猫と目が合った。

(文: 抜井 諒一)

名称 重兵衛湯(ときわ湯) URL
住所 前橋市城東町 営業時間 午前5時30分〜午後10時
アクセス 「中央前橋駅」から北東に300m程、県道3号線沿い 定休日 毎月第一、三、五月曜日(月ごとに要確認)
TEL 027-234-0003

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