改装されて明るい印象の外観
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衛生的かつ近代的なフローリング式脱衣場
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手すり付きの広い浴槽と湿式サウナを備えた、県内最先端銭湯
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天井から昼は青空夜は星空
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品揃え豊富な飲料クーラー
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大間々町に残る二軒の銭湯。「千代乃湯」と、今回の「高砂の湯」である。二軒共、本町通りを入った路地にあり、300mと離れていない位置に在る。本町通りから煙突が確認でき、路地へ折れて直ぐ。外観は小綺麗な木造建築。生い茂る藤棚が入口の日よけになっている。
引き戸を開けると、玄関脇に背の高い番台。座っている店主に360円を払い脱衣場へ。創業は正確には分からないが、入口のお稲荷様に「昭和2年」の記載があるので、多分その頃だろう。と、編み物をしている店主のおばあちゃんに、湯の歴史を伺う。「改装してしまって、古き良き銭湯の味が無くなってしまった」なんて仰っていたが、板張りで清潔感ある脱衣場は、利用していてとても気持ちが良い。その中にも、年季の入った木札式のロッカーや、草臥れたマッサージ機などが、隠し味となっている。
籐の脱衣籠を端へ置いて、浴室へ入る。浴室は狭いが、浴槽は広い。L字型の洗い場にカランは10基。全てシャワー付き。手すり付き浴槽が一つ。深浅で仕切り、浅い方にジェット噴射が2基。浴室の天井にガラス窓と言う、珍しい構造。昼は青空、夜は星空を楽しめる、なんともオツな造り。そして、特筆すべきは、浴室に有る「湿式サウナ」。サウナ完備のハイブリット銭湯なのである。
湯上りの牛乳は明治乳業。牛乳の他にも、飲料クーラー内は品揃え豊富。
(文: 抜井 諒一) |