 そびえる煙突は細長煉瓦造り
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 年季の入った木製ロッカーと脱衣籠
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 珍妙だが味のある、和と洋、混ぜこぜの面白い外観
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 足を留めている「昭和」
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 カラオケU-BOUが目印
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高崎随一の繁華街、柳川町本通りから裏路地へ入る。彩色ネオンに目が慣れていたせいか、白熱灯のやわらかな光に揺れる紺碧の暖簾を見ると、気が解れる。
「本町支店湯」の外観は非常に特徴的である。和と洋が混ぜこぜの建築様式。「本町支店湯」なのに、近所にある成田山光徳寺に由来する物なのか、かかる暖簾は「成田支店湯」。裏手には、県内では珍しい細長の煉瓦煙突。
暖簾をくぐると、こじんまりとした脱衣場と浴室。浅草湯で見られた様な、年季の入った木製ロッカーと籐の脱衣籠。扇風機2基で、ドライヤーは有るが使用不可。
ケロリン持って洗い場へ。先ず目に飛び込んでくるのが、なぜか南国ビーチ風の絵が描かれたペンキ画。ミスマッチと思いきや、開放感があり爽やかな印象。脱衣場に反して、浴室は天井が高く、木造の木肌に水色のペンキ。その剥げ具合が歴史を物語っている。左右のカランは鏡、シャワー付きで、真ん中にある左右3基のカランには設置されていない。
浴槽一つで深浅に分かれている。浅い方にジェット噴射が2基の王道スタイル。言わずもがなのラジウムラドン温泉。
湯上り。瓶牛乳で一息と思ったら飲料冷蔵庫が見当たらない。いや、冷蔵庫は有るのだが家庭用小型冷蔵庫。試しに空けてみると、中にはちゃんとメグミルクの瓶牛乳。その他、常連さんの物と思しき栄養ドリンクやらが混在。
(文: 抜井 諒一) |