迷ったら煙突を目指せ
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県内銭湯には珍しく駐車場完備
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開放的で明るい印象の佇まい
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通り沿いの看板が目印
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道を挟んで商店が並ぶ
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交通量の多い通りに面しているせいか、県内銭湯には珍しく駐車場併設の江木橋湯。路地裏でない為、非常に開放的で明るい印象を受ける入り口。
脱衣場へ入ると、左側に木製ロッカーと籐の脱衣籠。反対側の高い位置にある小さなテレビを、番台のおばちゃんとお客さんが共に見上げている光景は、模範的昭和銭湯の図。
洗い場の戸を引くと、正面の壁には富士山が「ドーン」と描かれている。
近づいてよく見てみると、「精進湖」と書いてあり、その横には「平成16年早川利光」のサイン。そう、銭湯の背景絵師として名高い早川利光さんの背景画だったのだ。
ケロリン桶を持って入室。カランは両サイドと中央。右サイドのカラン5基には、シャワーと鏡を備える。浴槽は一つ。真ん中で仕切っていて、深浅に分かれている。浅い方にはジェット噴射が2基。「ラジウム温泉」の看板があり、他の激熱な湯に比べれば随分と入り易い温度。薪で沸かす湯は、肌当たりの滑らか、と言う。滑らかかどうか、実感は無いが、サラッとしていて、気持ち良い。
ドライヤー(一回20円)で髪を乾かしながら、メグミルクの瓶牛乳で一息。他に、トマトジュースやオロナミンCも有る。
開け放たれた窓からは通りの車の音が聞こえ、忙しい街中で、しばし穏かな夕暮れ時間を過ごした。
(文: 抜井 諒一) |