大道の老人が 蚕の夢を見ている時
伊勢町のお母さんは 子供のお弁当を作る
西中之条の学生が 朝ランを終える時
美野原の牛は モーッと湯気を上げる
赤岩のおじさんが コーヒーをすする時
入山の蕎麦屋は ざくっと蕎麦に手を入れる
僕らは朝をリレーするのだ 緯度から緯度へと
そうしていわば交代で 中之条を守る
眠る前のひととき 耳をすますと
六合の山奥で きりんという名のヤギが鳴いている
それはあなたの送った朝を
誰かがあんじゃねーと受け止めた 証拠なのだ
高崎市も倉渕を越えて軽井沢の一歩前まで広がり
東西の幅がどーんと広いけれど、
僕が住む中之条町も六合との合併により、
広さを感じる町になった。暮坂峠を越えると、
文化が違うんじゃないかとさえ思う。
大字ってやつは面白くて、
中之条町には赤坂も青山も五反田もあり、
「小雨」という情緒感じる土地名もある。
夜明けすぐ、東から西へ車を走らせていて
浮かんだのがこの詩であった。無論、盗作。

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