3610声 酒類販売管理研修

2016年09月28日

酒類販売管理研修という、酒の小売店のための講習会を受けてきた。
ビールを作り始めたら他店へおろすこともあるので受けた。
問屋町の商工会議所の隣にある、立派な商業施設の会議室で開催。
小売店のための講習会だから酒屋が集まるのかと思っていたら、最後に修了証を読み上げているのを聞くとコンビニや道の駅、ドラッグストアの人が多かった。
酒は酒屋で買う時代ではないのだと改めて気づかされる。
講師の人が基本的な話ばかりをするなと思ったら、受講者は酒の知識などないかもしれない人たちだった。
もしかしたら、酒への興味すらないかもしれない。
興味がなければ、職場での仕事、客対応は形式的となる。
あるいはお役所埋没的、と言うような、琴線のありかがわからない、といったようなことにならないだろうか。
でも、お客は大事に扱うのだと思うから、琴線のありかは、わかるのか。
酒への対応がお役所埋没的になる、ということかもしれない。
何かを購入するときに、その商品についての知識をあまりお客は求めていない傾向が強くなってきた、ということなのだと思う。
知識はネットで調べられるから。
けれどもその道のベテラン、キャリアや経験があるから聞ける話もある。
あるいは、それを当人から聞くのは、ライブ感がある。
ライブ感感動、とでも言うべきか。
それがあまり、モノに対して、求められていないのかもしれない。
それは現代の個々人の人格が元々そういうものだからそうなる、という順番ではなくて、構造がどんどん複雑をシンプルへ、という方向に向かっているために、そこで生きていると自然とそうなる、ということのような気がする。
モノを買うことによって生じる煩わしさを省いていくと、ベテランの歩んできた人生丸ごと省略してしまう、ということが起きる可能性が高くなる、ということだとも思う。