839声 前橋映画漫歩

2010年04月18日

今朝起きたものの、ぽっかりと、午後の時間が空いていたので、
突発的に映画館へ行く事にした。
そうと決まれば、まず、インターネット。
と言う事務的な手続きが、日曜日の漫ろな雰囲気を壊すのだが、
映画や公共交通機関のような、時間が決まっているものは、
やはり下調べが必要である。
場所は、決まった。
「シネマまえばし」、と言う事に。
この映画館。
昨年末に開館した事は知っていたのだが、中々、行く機会に恵まれなかった。
以前にあった、前橋テアトル西友の頃、私は学生時分と言う事もあり、よく出掛けた。
持て余していたおぼろげな時間を潰すべく、平日の昼間から潜り込んで、
邦、洋問わず色々な映画を観た。
そんな場所で、懐古的な気持を携えながら、観て来た映画は、「座頭市物語」。
名画座の映画館。
なので、上映している作品は、過去の名作。
館内には、古参の映画フリークと思しき観客が多い。
勝新の座頭市は初めて観たが、聞きしに勝る、痛快な映画であった。
良い映画を観た後は、家路を急ぎたくない。
何故か、寄り道して時間を潰したい、心持になる。
そんな訳で、ぞぞろに商店街へと足を伸ばし、ふらりと入った店で、
チョコレートパフェを食べた。
三十(いや、未だ二つ若いが、それに近い)男が独りで、喫茶店の隅の席。
薄明かりの下、柄の長い銀スプーンで、チョコレートパフェを突いている姿と言うのも、
痛々しい侘びしさがある。
知り合いに見られたら、と言うリスクを背負う事は分かっていたが、
食べたい衝動を抑制できなかった。
そそくさと食べて、そそくさと勘定を済まし、すまし顔で、そそくさと帰って来た。
駐車場まで着いて、一安心。
車に乗り込み、ふとバックミラーを見ると、唇の端にクリームの付いた、
三十男の間抜けな顔。