今朝起きたものの、ぽっかりと、午後の時間が空いていたので、
突発的に映画館へ行く事にした。
そうと決まれば、まず、インターネット。
と言う事務的な手続きが、日曜日の漫ろな雰囲気を壊すのだが、
映画や公共交通機関のような、時間が決まっているものは、
やはり下調べが必要である。
場所は、決まった。
「シネマまえばし」、と言う事に。
この映画館。
昨年末に開館した事は知っていたのだが、中々、行く機会に恵まれなかった。
以前にあった、前橋テアトル西友の頃、私は学生時分と言う事もあり、よく出掛けた。
持て余していたおぼろげな時間を潰すべく、平日の昼間から潜り込んで、
邦、洋問わず色々な映画を観た。
そんな場所で、懐古的な気持を携えながら、観て来た映画は、「座頭市物語」。
名画座の映画館。
なので、上映している作品は、過去の名作。
館内には、古参の映画フリークと思しき観客が多い。
勝新の座頭市は初めて観たが、聞きしに勝る、痛快な映画であった。
良い映画を観た後は、家路を急ぎたくない。
何故か、寄り道して時間を潰したい、心持になる。
そんな訳で、ぞぞろに商店街へと足を伸ばし、ふらりと入った店で、
チョコレートパフェを食べた。
三十(いや、未だ二つ若いが、それに近い)男が独りで、喫茶店の隅の席。
薄明かりの下、柄の長い銀スプーンで、チョコレートパフェを突いている姿と言うのも、
痛々しい侘びしさがある。
知り合いに見られたら、と言うリスクを背負う事は分かっていたが、
食べたい衝動を抑制できなかった。
そそくさと食べて、そそくさと勘定を済まし、すまし顔で、そそくさと帰って来た。
駐車場まで着いて、一安心。
車に乗り込み、ふとバックミラーを見ると、唇の端にクリームの付いた、
三十男の間抜けな顔。

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