3777声 悲しき天使

2018年03月17日

近年、ありがたいことに美術関係の映像仕事が続いている。今日明日は、美術館関係者と共に著名な画家へのインタビュー回りを行う。その2件目、一見倉庫のようなアトリエに入ると、どこかで聞いたことのあるメロディーが流れていた。TVCMでイントロが使われている曲だった。

 

約1時間のインタビュー。画家は、自分の作品や自分の生き方を語り、その途中でその曲に関する個人的な体験を語った。それは、言ってみればたわいもないある夜の出来事であり、普通の人だったら同じ体験をしても右から左へ聞き流す程度の状況だったと思う。けれどその瞬間その画家の内面に起きたことは、大げさに言えば彼にとっての「絵を描く」という重要な行為と同等の、「彼の内面にある美に触れる瞬間」だったのだと思う。

 

その曲の名は「悲しき天使」。その画家が教えてくれた。