1180声 茫洋たる海原

2011年03月25日

そう言えば。
昨日は、誕生日。
さりとて、別段に嬉しからず、ちと、陰鬱な心持ちにさえなる。
残すところあと1年となってしまった、20代の間に、
自らが、何を成し遂げられたのか。
遠くに、「目的」らしきものが浮かんでいるが、
それを「目標」と定めるには、甚だ、前途茫洋としている。
我が世界、視界360度、おぼろげな景色の中にある。
この茫洋たる海原にいて、漕げど一向に灯台の光へ近付かぬ、焦燥。

今日、ひとつの光景を、見た。
郊外にある、昼時の静かな町役場。
入口脇には、先週から設けられた、東日本大震災義援金受付。
その小さな受付に、杖をついた、小さな初老のご婦人がひとり、来た。
受付の女性の前まで来ると、軽く会釈をし、
カーディガンのポケットから差し出した、茶封筒。
そしてまた、にこやかに会釈すると、杖を運ばせながら、
自動ドアーから、出て行く。

自分が何をしたいのか。
自分が何をするべきなのか。
んなこたぁ、とりあえず横っちょへ置いて、兎も角。
健やかなる、行動。
それに尽きる。

【天候】
終日、曇りがち。
時折、小雨が交じる薄ら寒い日。