1504声 霜柱

2012年02月13日

詠みたいけれど、どうしても困難。
そんな季題がある。
厳寒の折、それは朝の間だけしか姿を保っていない。
先の冬は、一度だけ朝の十時頃に公園の日陰で見つけた。
霜柱、をである。

花壇の土がこんもりと盛られているようなところに、
土を押しのけて地中から突き出している。
地中から突き出しているようにも見えるし、
地上に降ってきて刺さったようにも見える。
清らかな光を放っているその柱は、まさに自然の神秘と言う印象である。

それを見るには、どうしても早起きが、必要なので困った。
早起きして、裏の田圃へ出掛けて鼻水垂らしながら句を作る気力。
私には到底ない。
しかし、朝の公園で花壇一面の霜柱を見てしまったものだから、
早朝の、まだ薄い日差しの中で輝く霜柱を見てみたい。
そして、もうことごとく、白い息をはきながら霜柱を踏んづけてみたいのだ。

【天候】
朝より晴れ。
夕方あたりから雪雲が流れ込んできて、夜半には曇天。