1696声 蝉と扁桃腺

2012年08月25日

依然として、体調は芳しからず。
それでも、酒場へ出掛ける用事がある。
昨日の用事は反故にしたが、
今日はもうヤケクソ的になってきたので、出掛けようと思う。

若い時分。
少しの風邪でも、大いに飲んだ翌日はケロッと治っていた。
その幻想が未だ消え失せずに、頭の隅に滞留している。
これには幾度、痛い目にあわされたことか。
そして、いま、まさにそれを繰り返そうとしている。

夏風邪は厄介だと聞く。
窓の外で、喘ぐように秋の蝉が鳴いている。
その声が聞こえるたび、奥歯の辺りがズキズキと痛む。
おそらく、風邪に起因する歯痛かと思う。
こう言う時は、最初の一口の酒で、勝敗が決する。
その一口をクリアできれば、次の一杯、また一杯。
と、いつもの如く深みにはまってゆく。

さて、首尾よく酒を飲めたとして。
幻想はやはり幻想のまま終わるのだろうか。
それとも。

【天候】
終日、快晴。