残暑も一区切りついて、ようやく、涼しくなってきた。
単に「涼し」だと、夏の季語となる。
後藤夜半の句に、こんな句がある、
涼しやとおもひ涼しとおもひけり
真夏の往来を歩いていて、冷房の効いた室内に入った。
はたまた、風の通り抜けるトンネルに入った時など、
まず反射的に「あっ、涼しい」と思う、ポロっと独り言などもでる。
そして、体から暑さが逃げて行って改めて「あぁ、涼しい」と思う。
そう言う涼しさの季節から、秋の季語である「新涼」の季節になった。
こんどは前田普羅に、こんな句。
新涼や豆腐驚く唐辛子
冷奴だと思う。
この冷奴は、とても美味しそうだといつも思っていた。
そして、新涼の時期になったら、ぜひ、実践してみようとも。
【天候】
終日、降ったり止んだり。