第10回ワルノリ俳句ing

2009年09月27日

目を覚ましたのは、旅館の一室。
秩父事件の刀傷が残る宿、「今井家旅館」である。
二日酔いの重たい体を引き摺って、襖を開ける。
そこには、朝日眩しく、空気清々しく、
とても気持ちの良い秋晴れの日があった。
前夜の宴会で食べた鹿鍋により、心持ち精がついた感がある。
さて、俳句ingの会場である「まほーばの森」へ出発。
往来の脇には可憐なコスモスたちが揺れており、
詩情をさそう野趣風景を楽しみながら向かう。
まほーばの森へ到着すると、既に用意が始まっており、
チラホラ、気の早いお客さんの姿も見える。
と言うのも、この日、まほーばの森周辺では、「上野村フェスティバル」と言う、
木工作品などが展示即売されるお祭り期間中なのである。
テントブースには、岩魚の焼ける香ばしい匂いや、
売り子さんたちの威勢の良い声が響き始め、俄かに活気づいてきた。
そしてぼちぼち、「焼きまんじゅうアイス」も販売を始める。
そうなのだ、この日、第10回ワルノリ俳句ingと並行して行われたのが、
野外イベント初となる、「ほのじ」の焼きまんじゅうアイスの販売である。
(焼きまんじゅうアイスについては、コンテンツ「学校ほのじ」に詳細)
「えっ、焼きまんじゅう、味のするアイスだって」
店の前を通る度、訝しげな顔をするお客さん。
「でも、まぁ、一寸試しに」
なんて、興味があってか、怖い物見たさか、徐々に一つまた一つと売れ始める。
味の評価の方も上々。
ともあれ、俳句である。
独りぽつねんと座っているアイス売りを残し、極少人数の俳句ing一向で吟行開始。
まほーばの森から、「スカイブリッジ」を渡る。
山間に架かるこの吊り橋で、腰を抜かす人、約一名。
なんとか無事に渡り切り、その先にある鍾乳洞「不二洞」へ入場。
不二洞では、無料のガイドさんが案内してくれるので、非常に分かり易く楽しめる。
入って出て来るまで、およそ一時間。
まさに、ハイキングの名に相応しい山歩きとなった。
鍾乳洞と言えど、高低差のある道中を行くので、疲れる。
悠久の歴史に思いを馳せ、太古の空気を吸いながら、鍾乳洞でコウモリと一句。
不二洞観光を終え、上野村フェスティバル会場へ戻る。
昼過ぎの会場は、人出も盛況。
会場内を見学したり、特産品を食べたり、アイス売りを手伝ったり、木陰で昼寝をしたりと、
皆、思い思いに祭りを楽しむ。
楽しみながら、句を吟ずる。
陽も暮れなずみ、祭りも落ち着いてきた頃、俳句の発表。
のんびりとした一日を過ごした為か、穏やかな作風の句が目立つ。
林に満る木漏れ日の中、それぞれの句を味わいつつ、俳句ingの結果が出揃う。
今回の「第10回ワルノリ俳句ing」、結果発表は明晩。
前回、特選を勝ち得た私。
その防衛戦の結果は、如何に(抜井)