1943声 子猫

2013年07月17日

私が家を出てから、両親が子猫を飼いだした。
先日、二月ぶりに帰省したら、随分と体が大きなっていた。
子猫の時分は覚束なかった足取りが、今ではもう地を躍動している。
人間を全く怖がらぬこの猫は、人が来れば足に纏わりついて遊んでいた。
私のことを覚えているのかいないのか、体を持ち上げて見つめてみても、
ごろごろ言っているばかりで、一向に分からない。
群馬の今年の夏は子猫にも堪えるらしく、
だらりと体を横たえて日がな寝ているようだった。
思えば、この猫にとっては、生れてはじめての夏なのである。
【天候】
終日、愚図つく、曇りのち本降りの雨。