2231声 遅咲きの桜

2014年05月02日

中之条町六合地区は、「日本で最も美しい村連合」にも加盟している歴史と自然のある山村。

今月後半、「日本映画大学」の映画製作を学ぶ学生がこの地区に住み込み、

地元の職人や農家を被写体としたドキュメンタリーを制作する。その橋渡し役で六合を回った。

 

六合入山地区は、「弘前よりも桜の開花が遅い」と言われており、

なるほど山桃と桜がまさに見頃だった。

空の青と、新緑の緑と、花のさくら色のコントラストは、見るだけで幸せになる。

この大型連休は、先の「野反湖」含め、ぜひとも行楽におすすめしたい。

 

遅咲きの桜。

僕も12年前はその「日本映画大学(当時は日本映画学校)」の生徒だったのだが、

卒業制作という自作映画の発表会のあと、学内のトイレで、

著名な映画評論家であり当時の校長であった佐藤忠男さんより。

「君は学生の時の作品はぱっとしなかったけど、いいものもってるから頑張りなさい」

と言われた。そういう時の言葉は、トイレであっても心にグサッと刺さる。嬉しかった。

今でも僕は、「遅咲きの桜になら、なれるかもしれない」と思い込んでいるふしがある。

 

大型連休中は、子供や若者と接する機会も多いはず。

そっとひとこと、優しい言葉をかけてみてはどうだろうか。