最近、まあなんとも快晴な日が多く、
暑くもなく寒くもないこの時期、至福の時間が流れている。
月明かりの下もいいし、雪降る中もいいが、
こんな日の露店風呂もまた格別。
草津温泉の西の河原露天風呂は、
500平方メートルの露天風呂。ただただ広い。
その中央あたりに、温泉の水面やや下の高さの、
大きくまっ平らな岩がある。
横になり空を仰げば、日頃使わない感覚が開く。
目を見開いても、視界すべてに映るのは空。
すっぱだか。背中やおしりは、ひたひたと温泉で温められる。
水の音、鳥の声、雑木林が風になびく音・・・
昔、ドイツの「オイリュトミー」(精神性を重んじた運動)
の超初歩を習う機会があり、もう全く覚えてもいないのだが、
それを対露天風呂用に勝手に応用?した技も記したい。
露店風呂に腰までつかり目を閉じて、
ゆっくり息を吸う時に、周りの自然から、
新鮮できらきらしたものを上半身全てで吸い込むイメージをして、
ゆっくり息を吐く時に、お湯の中に、
ストレスとかどろどろしたものを下半身全てから出すイメージをする。
精神世界とかまるで無頓着な僕ではあるが、
これをやると案外すっきりした気分になる。
あ、でもその際、決して尿意その他をもよおしてはいけませんぜ。