2014年05月23日
田んぼの畔に腰かけた麦わらのおばあさん。
何をするでもなく、じっと田んぼを見ていた。
田植えが済んだばかりの田んぼ。
稲はまだ細く、そのほとんどは張られた水。
―――水鏡。
今日のような天気の良い日は、田んぼ一面に反射した青空が映る。
おばあさんはその光景をじっと見ていたのだろうか。
秋には秋で、田んぼ一面は黄金色に輝く。
それもまた、見入ってしまうほどに美しい光景。
しかと目に焼き付けておかないと、季節はひゅんと過ぎ去ってしまう。