412声 扉が開いて

2009年02月15日

昼下がりの高崎線車内。
電車は熊谷駅を発車し、加速して行く。
「漱石ですか」
声を掛けられて顔を挙げると、そこに渡辺さん。
「鶴のひとこえ一周年記念企画〜実録・鶴の対談〜」
でも偶然高崎駅でお会いし、そのまま対談に出演して頂いた、渡辺さんである。
夏目漱石の文庫本を閉じて、挨拶。
偶然の再会にお互い驚きつつも、世間の範囲を実感。

話は弾んで、駅に到着。
扉が開いて、大きなチェンバロのケースを抱え、
ホームの雑踏に消えゆく渡辺さん。
数分間の出会いと別れ。
知らない街を射抜く矢の様に、電車は進んで行く。