413声 春風台東

2009年02月16日

週末、東京へ行って来た。
日柄も良く、上野駅を出ると、やわらかな春風。
誘われる様に、そのまま公園の方へふらふらと歩を進める。
精養軒の坂を登って、池之端四丁目。
足を止めて、一寸一休。
すると、前方から来たバスが、私の前で停車。
右横を見ると、バス停。
「ミーッ」と言う、珍妙なベル音と共に開く扉。
仕様がないので、取り澄まして乗車する私。
料金箱に書いてある様に、100円を入れて席へ着く。

一つ二つバス停を過ぎて、どうやら私の乗ったバスは、
※「めぐりん」と言う、台東区のコミュニティバスらしい。
高崎市で言えば、「ぐるりん」の様な、地域循環バス。
偶然巡り合わせて、仕方無しに乗ったこのバスだが、
乗っていると、どうも具合が良い。
まず、どこまで行っても100円。
そして、要所で簡単な観光ガイダンスが流れるのである。
「次は、かっぱ橋道具街。プロも御用達の道具が揃う〜」なんて具合。

バスは浅草駅を通過して、台東区役所から、上野駅、谷中銀座、千駄木駅、
そしてまた池之端四丁目。
徒歩で行くのとは、また違った楽しみに出会えるバス散策。
しかも、料金は100円。
たまの休日に、偶然、目の前に開いている扉に出くわす。
その時は、後先も考えずに、飛びこんでみるものである。

コロッケと生ビール片手、谷中銀座で春風にふわふわ。

※台東区循環バス「めぐりん」