もっと書きたいような気もするし、もう沢山だと言う気もする。
ともかくも、次の書き手にバトンを渡さねばなりますまい。
あれはいつだったか、時期は晩秋だったような。
中之条町の山の懐に、「ふれあいの森」なる森林公園がある。
そこの宿舎に泊まったことがあった。
夜には宴会があり、大勢で雑魚寝をした。
無論、私もしたたかに酔ったまま床についた。
どう言う訳か翌朝、日の出時刻に目が覚めたので、
床に響くいびきをかき分け、外へ出てみた。
暁光の注ぐ大地には、幾千万も露が結んで輝いており、
その玉の中に、清浄なる青空を映していた。
あの朝に吸った空気の清々しさを、いま思い出していた。
明日からの書き手は、その山の麓に住む人である。

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