433声 17文字に活写

2009年03月08日

所々に点在する廃旅館の佇まいが、
その温泉街の現在状況を、何よりも雄弁に物語っている。
入り組んだ小路は閑散としており、生気は感じられない。
陽が路地へと滲み出し、看板が灯り始める頃。
宵闇に瘴気を吐き出すかの様に、この川沿いの温泉街は妖しく蠕動する。

路地裏風景。
に垣間見る、光景。
その中に感じる、「写真には写らない美しさ」。
とでも言おうか、肌に感じる空気の感触を、五・七・五の17文字に活写したい。
活写しておかねば。
と言う焦燥感が、ペンを走らせる。
ワルノリ俳句ingと言う、およそ酔狂な活動に、駆り立てる。