2009年03月19日
「気温は22度を超え」と言う、ラジオニュースが流れて来た瞬間。蒸し暑さが湧き出た。前に一台、前方の信号は赤。ボタンを押すと、運転席の窓が重たそうに開き、温まったい微風が頬を撫でる。
青に変わって走り出す。走り様、右前歩に見える公園。ベンチに座っている、風体の暗い中年男。背を丸めて、カップラーメンを食べている。「どこでお湯、入れたんだろう」と思った。が直ぐに、ベンチの上に咲いている、白い杏の花に目を奪われて、走り過ぎて、忘れた。