447声 目に染みる風流

2009年03月22日

暖かな日差しが降り注いだ週末。
出掛けた際に寄った上野公園では、
チラホラとソメイヨシノが開花していた。
足を止めて観入っている人。
一眼レフで撮影している人。
缶麦酒を積み上げている人。
皆、様々に桜を楽しんでいる様子。
花見提灯の先から、焼きそばの香ばしい匂い。
風流な時期の到来を感じた。

その後、ふらふらと鈴本演芸場の前まで来ると、
入り口横には、黒山の人だかり。
丁度、昼の部が終わった時刻だが、それにしては多い。
係員多数、テレビカメラまで2.3台。
入口の人だかりに小さな波紋が出来ると、中から姿を現したのは、林家いっ平さん。

看板を見ると、「壽 いっ平改め 二代 林家三平 襲名披露興行」とある。
どうやら、昼の部初日、トリを務めた後の、襲名挨拶が行われる模様。
平成の爆笑王への、門出の日であったのだ。
その野次馬に紛れて、入口からふらっと出て来たのは、
全身ピンク統一家の林家ペーさん。
昼の部に出演していた様で、恰好はもちろん、目に染みるほどの全身ピンク。
人波に揺られるピンクが一色。
春に見るペーさんにも、そこはかとない風流を感じた。