「250円」
これは、本日私がス−パーで買った弁当の値段。
少々簡素だが、一般的な弁当と別段変る事の無い、豚の生姜焼き弁当だ。
デフレ経済とは言うが、年々激化する小売店の価格競争は、
今年に入ってさらに加速度を増している。
毎週、朝刊に折り込まれてくる各スーパーのチラシを見比べると、顕著である。
それにしても250円とは、地方都市の相場なのだろうが、此方が心配になる。
「遂に風呂代よりも安くなったか」
と、消費者にとっては嬉しい事なのだが、売り手の薄利多売を思うと、
総菜コーナーで、いささか嘆息してしまった。
しかしながら私も低所得者のはしくれ、レジへ持って行って、
どこか申し訳無い心持で300円を払っているのだ。
では、現在の群馬県の風呂代を見る。
県内でも特に銭湯の多い、桐生、高崎市は330円。
県庁所在地の前橋市は360円。
これは、「群馬県公衆浴場業生活衛生同業組合」と言う、
早口言葉みたいな名前の組合によって、保たれている適正価格。
私は安いと思うが、適正価格であるとも思う。
なので、毎回、番台で嘆息しないで済む。
ここで、文章展開の路地を横丁に曲がる。
ついでに、「全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会(全浴連)」
(更に舌を噛みそうな名前だ)のHPを見てみると、
「都道府県の入浴料金表」が載っている。
全国で一番高いのは、東京都と神奈川県の450円。
一番安いのは、佐賀県の280円。
400円台が目立つ中、群馬県の360円は安い方ではないか。
400円でお釣りの来る喜び。
360円で得られる満足感。