ホテル街を抜けた一角の、往来の頻繁な裏通りの日暮れどき。
壁のない、いくつかある入り口の一つが取り外された路面に向かって腰高の小さいテーブルがあって、そこに大人が外を向いて焼き鳥とビールで一杯やる。
楽しそうでもなんでもない顔つきでいる。
外からみたらなんだあれはと思う。
そういう店が鶯谷にある。
そこに白いスニーカーにハイソックスで、紺の丸帽子をかぶったランドセルの男の子がお父さんと一緒に焼き鳥を買いに来る。
近所のおばさんも自転車でエプロン姿のまま来る。
白のエナメルシューズにリーゼントの全身白づくめの男が、人の良さそうな語り口で他のお客さんと話していたり。
帰宅のサラリーマン。
OL。
若いのも子供もなんでもいる。
上野のガード下の、昼からやっている立ち飲み屋とはまた趣が違う。
ここに寄る時は、仲間に入れてもらう、という感覚になる。
知らない町の祭りに参加させてもらう感覚に似ている。

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