525声 俳句紫煙

2009年06月08日

友人諸氏の話を聞くに、市井生活は未曾有の経済不況。
その暗雲が、依然として晴れる気配が無いと言う。
私も、社会人のはしくれであるから、その暗雲の中を蠢きつつ、日々痛感している。

製造業勤務の、或る友人。
昨年暮れより、勤め先で始まった、大量リストラを免れたは良いが、
先月より、勤務形態は週休4日制になった。
週の中、火、水、木曜日の3日だけの出勤である。
当然ながら、月給は大幅に減少。
遂には、手取り一桁万円台だと嘆いていた。
「休みは有るが金は無い」
効率的な休日活用に疎い、典型的日本人気質であるこの友人。
月曜日の今日も、恐らく、朝から呆然と煙草を呑んでいる姿が、容易に想像できる。

仕事量の減少に伴う、余暇の増大。
其処に付随する、生活の不安。
少しでも紛らわす為、外へ出て俳句など良いのではないか。
掛る費用も少ない事だし。
呑気な様だが、少なくとも、紫煙渦巻く部屋に居るよりは、良さそうだ。