2520声 茄子と南瓜

2015年09月02日

先週、郷里へ帰省した際、二つの句会に顔を出した。

群馬に住んでいた頃、参加していた会である。

三年ぶりに懐かしい人たちの句が見られたが、

旧知の人の幾人かはその場を去っていた。

かく言う自分が既に去っているのだから、

過ぎた月日を考えれば、さもありなんと言うところであろう。

郷里へ帰ると、無意識に「変化」を探し出している。

あの家が空き家になっているとか、新しい店が出来ているとか。

親が老けたとか、知人がよそよそしいとか。

変わってゆくものの寂しさを、変わらぬものの安心で埋め合わせる。

変わらぬ山河を眺めたり、常連だった定食屋のラーメンを食べたり。

ひとつの句会では茄子を、もうひとつの句会では南瓜をお土産に頂いた。

こう言うところは変わっていない。