先週、郷里へ帰省した際、二つの句会に顔を出した。
群馬に住んでいた頃、参加していた会である。
三年ぶりに懐かしい人たちの句が見られたが、
旧知の人の幾人かはその場を去っていた。
かく言う自分が既に去っているのだから、
過ぎた月日を考えれば、さもありなんと言うところであろう。
郷里へ帰ると、無意識に「変化」を探し出している。
あの家が空き家になっているとか、新しい店が出来ているとか。
親が老けたとか、知人がよそよそしいとか。
変わってゆくものの寂しさを、変わらぬものの安心で埋め合わせる。
変わらぬ山河を眺めたり、常連だった定食屋のラーメンを食べたり。
ひとつの句会では茄子を、もうひとつの句会では南瓜をお土産に頂いた。
こう言うところは変わっていない。