有楽町へ用事があって出かけた。
日比谷シャンテの前がぽっかりと空いていたので、
ここは何であったかと思えば、三井住友銀行の本社ビルの跡地であった。
現在の本社は丸の内に移転している。
日生劇場や宝塚劇場、スカラ座、みゆき座などの劇場、映画館や、
帝国ホテルは以前と変わらぬが、
そのビルだけ手品のように消えていたので驚いた。
これから、ここに大きな複合施設が建設予定らしい。
有楽町に限ったことではないが、例えば秋葉原など顕著だと感じるが、
二十年前、つまりは90年代と街の様相が一変している。
それが寂しいだとか、気に入らぬとか、
偏屈な親父のようなことを言うつもりは、無いのだが(全く無くもないのだが)、
早足の人たちがどんどん増えるのだろうなと思う。
整然と立ち並ぶビル街を歩くときは、実際に自分がそうである。
だからこそ、有楽町のガード下然り、赤提灯の怪しく揺れるあの魔窟めいた路地で、
ふと足を止めたくなるのである。
秋葉原から御徒町まで歩いたとき、両駅を結ぶガード下が綺麗に整備され、
「2k540 AKI-OKA ARTISAN」なる「ものづくり」をテーマにした、
複合施設になっていたときは、過去の寂れた雰囲気を知るものとして仰天したが、
それはまた別の話で。

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