2561声 スリ

2015年10月13日

めっかった群馬のこのコラムは現在、
ぬくいさんほりさわさんすーさんと僕、
4人での月交代更新になっている。
全員に共通することは、おっさん。
僕以外に共通することは、のんべである。

 

結局実現しなかったが、
こういうメンツで小さな上映会をしたいと思う時があった。
その時は、故・黒木和雄監督の『スリ』を観せたかった。
この映画には、のんべがたくさん出てくる。

 

故・原田芳雄の演技が凄まじい。
年老いたアル中のスリの役である。
長年敵対してきた石橋蓮司との関係は、
まるでルパンと銭型。年月を経た妙があり昨今、
こういうベテランの芝居は観ることが難しくなった。

 

原田芳雄に真面目に断酒を勧める自助グループの
風吹ジュンが、ある日ぐでんぐでんに酔い
原田の部屋に転がり込んでくるシーンがとても良い。

少女のようなかわいらしさと、年のいった女性の寂しさ。
彼ら彼女らにとっての酒は、飲み物や快楽の枠を越え、
人生そのものなのだと気づく。

 

ベテラン監督によるベテラン俳優の痺れる演技と、
酒や人生に振り回され葛藤し昇華していく物語を“あて”に
めっかった群馬の面々と酒を飲みたい、と思ったのだ。

 

ここでこう書いてしまったから、いつかやります。
あなたがそれほど人に迷惑かけないのんべなら、
ぜひともご参加ください。