2565声 リトルフォレスト

2015年10月17日

都会と地方は、よく比較される。

 

僕自身、映画学校への入学で川崎近くに住み、
ほんの短い間だが東京へも仕事へ通った。
そこから25歳くらいで群馬へ戻ったから、
属にいうUターン者に入るのかもしれない。
都会と地方の両方を見た、とも一応は言える。

 

今僕がしみじみいいなぁと思うのは、
群馬に暮らし、農作業も行いながら、
あるいは農的暮らしに近い生活者の立場から、
地域や人に開かれた生活をしている人たちである。

 

固定種野菜を広める高崎「BIOSK」の桜井さんや
高崎駅でのマルシェ「タカサキエキビレッジ」の金井さん。
嬬恋に嫁に行った「エコビレッジ環○和」の正美ちゃんや、
片品村「iikarakan」の瀬戸山さんなど。
まだ行ってないけど上野村の「よたっこ」夫婦も素敵だ。

 

そんな人たちの姿には、「所詮田舎だから」という
後ろめたさはない。自然や野菜、つまりは生命に
近いところに暮らすがゆえの深い根の貼り方で、
経済や流行の変化じゃ揺らがんぞという強さを感じる。
もちろん皆さん大変な思いもしているのだろうが、
共通のものとして「楽しそう」という雰囲気があるのも良い。

 

『リトルフォレスト』は、僕が大好きな漫画、
五十嵐大介氏の同作を、忠実に映画化した作品。
五十嵐氏はこの作品の執筆当時、漫画を描きながら
あえて岩手県の山村に暮らし、農業もしていた。
その生活をもとに描かれたのが「リトルフォレスト」で
映画化にあたり監督は「同じ場所で撮りたい!」と、
五十嵐氏が実際暮らした山村でじっくり1年かけて
映画『リトルフォレスト』(前・後編)を完成させた。

 

五十嵐氏のドキュメンタリーならムサいだろうが(失礼!)
主演は「あまちゃん」の橋本愛さんである。かわゆい。
もうひとつの主演ともいえる数々の田舎料理も美味しそう。

 

ここまで言っておいてなんだが、
僕は田舎が良い、都会が良い、と区別するのが好きではない。
両方には両方の良さがある。
けれど年をとるにつれて、
群馬あたりはちょうどいい場所だな、と思うようになった。
農的くらしは僕には遠いが、いつか、という思いもある。