2570声 海のふた

2015年10月22日

11/14-15の「第15回伊参スタジオ映画祭」
の上映作品がサイトにアップされている。
http://isama-cinema.jp/isama2015/main2015.html

 

おすすめは?と聞かれれば「全部」と答えるが、
14日に上映の豊島圭介監督『海のふた』は、
個人的に好きな作品。だって海の話だもん。
群馬県人には憧れだよね!(どんな押し方だ)

 

原作はよしもとばななさん。
東京からUターンしてきた女性が、
海辺にかき氷屋を開く話。
顔にやけどをおった少女も加わり、
美しい海辺を背景に、ばななワールドともいうべき
緩やかな再生が描かれる。

 

この作品は、映画祭スタッフで東京へ行った際に
新宿の映画館で観た。ビールを飲みながら観た。
豊島監督は、伊参映画祭にてシナリオ大賞という
シナリオコンペの審査員を務めていただいており、
その縁で行ったのだけれど、
それを抜きにしても作品が良かった。

 

今年観た映画で、あまり自分に入ってこない
ものがあり、なぜかと考えてみたら、
主人公が好きになれなかった。
いい人でも美人である必要もないが、
あまり惹かれない人が主の作品は入りずらい。
その点、この映画の冒頭、菊池亜希子さん演じる
主人公が自転車をこぎながら
「私が本当に誇れるのは、いくら食べても
かき氷が嫌いにならなかったことなんだなぁ」
と言っている姿をみて、すぐに好きになった。
海が感じられる伊参のスクリーンでぜひ観てほしい。

 

余談だけど、よしもとばななさんといえば沼田。
洋菓子店の「樫の木」には、彼女がエッセイか何かで
「樫の木のバームクーヘンは、世界一おいしいです」
と書いたバームクーヘンがある。その文句が書かれた
紙をしたたかにケーキに沿えているあたりも微笑ましい
のだけど、実際においしい。ご賞味あれ。